世界一のスイーツ大国・フランスで突撃取材! アルザス=ロレーヌ地方の老舗パティスリーに潜入♪【“旅するパティシエ”世界一周!郷土菓子レッスンの旅】

世界一周!郷土菓子レッスンの旅 in フランス

こんにちは! 2016年から世界の郷土菓子を巡る旅に出た、“旅するパティシエ”鈴木あやです。

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目標は、「国と国、人と人とをつなぐスイーツ・ストーリーテラー」になること。世界中で現地の人々から郷土菓子レッスンを受けながら、レシピだけでなく歴史・文化・暮らしと、立体的にその地域の魅力を発信していきます。

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……さて、そんな“旅するパティシエ”ですが、前回はスペインでの郷土菓子レッスンの様子をレポートしました。


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そして9回目となる今回は、【フランスの郷土菓子】ストーリーをお届けします!

フランスのアルザス=ロレーヌ地方ってどんなトコロ?

プロヴァンス地方、ブルゴーニュ地方など、個性的な地域圏で形成されるフランス共和国。その中で、今回私が訪ねたのが、フランス北東部、ドイツとの国境沿い位置するアルザス=ロレーヌ地方です。

第二次世界大戦以降にフランス領として落ち着いたアルザス=ロレーヌ地方ですが、それ以前は鉄鉱石や石炭などの資源を巡って、フランスとドイツとの争いに翻弄され続けてきました。

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ただ、その歴史の変遷の中にあって、フランスとドイツの文化が融合し、結果としてアルザス=ロレーヌ地方では独自の文化が育まれることに。

フランス語とドイツ語、どちらの言語も入り交じった方言「アルザス語」や「ロレーヌ語」を今なお話す人々がいるほどで、彼らはこの地域圏への帰属意識も高いのだとか。

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アルザス=ロレーヌ地方の中心地である、ここストラスブールにも、フランスにありながらどこかドイツの雰囲気を感じさせる街並みが広がっています。

アルザス=ロレーヌ地方ならではの郷土菓子って?

食文化においても例に漏れず、フランスとドイツ双方のエッセンスが詰まった、アルザス=ロレーヌ地方独自の発展を遂げてきました。

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それに加えて、質が高く生産量も多い乳製品や果物に支えられ、必然的にお菓子文化も成長し、フランスの中でもレベルの高いパティスリーが非常に多い地域としても知られています。

それを裏付けるかのように、現在活躍する日本人パティシエの中には、アルザス=ロレーヌ地方での修業経験を持つ方も少なくありません。

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ここストラスブールのパティスリーにも、フランス伝統のお菓子はもちろんのこと、この地域ならではの、ドイツから影響を受けた焼き菓子が数多く並んでいます。

ストラスブールで、アポなし突撃取材!

例のごとく、「現地で、現地の人々と、一緒に郷土菓子を作る」取材を目指して、ストラスブールのパティスリーにアポなし突撃取材を敢行!

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しかし、どのパティスリーを訪ねてみても、箸にも棒にもかからないといった状況が続きます…。質問を受けてもらうのが精一杯で、「一緒に郷土菓子を作る」なんていう願いは、到底受け入れてはもらえません。

でも、それもそのはず、ここは世界のスイーツカルチャーをリードする、お菓子大国・フランス。

加えて、長い歴史の中で生き残ってきた真の実力派パティスリーだけが、ここストラスブールで店を構えているのですから、そう簡単に見ず知らずの旅人を厨房に入れてくれるはずもありません。

ヨーロッパ入りしてから、苦労しながらもポルトガル、スペインと立て続けに、現地で郷土菓子を作らせてもらえたこと自体が奇跡的だったけど・・・・

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・・・・さすがにフランスで潜入取材は難しいかな…と、残念ながらもある程度、納得感のある敗走を認めつつありました。 しかし最後に、ダメで元々と、と或るパティスリーにアタックしてみることに……

フランスの老舗パティスリーで、まさかの郷土菓子レッスン!?

最後にアタックしたのが、こちらのパティスリー「クリスチャン」。名店が集まるストラスブールの中でも、指折りの老舗パティスリーです。

a10dsc_0088_filtered「クリスチャン」
  • 場所:フランス  ストラスブール(12, Rue de l’Outre, 67000 Strasbourg, France)
高級感の漂う店内の雰囲気に飲まれそうになりながらも、これが最後だと腹を括って、お店の方にお願いをしてみると……

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……なんと、私の「世界の郷土菓子を巡る旅」にいたく共感してくれたシェフ、マイヤー・クリストファーさんが、快く取材をOKしてくれました!

普通に考えたら、見ず知らずの旅人がおいそれと口をきけるような方ではないので、受けれてくれたという事実だけで、それはもう涙が出そうなほどの感動です…。

しかし、あくまでもここからが本番。パティスリー「クリスチャン」の厨房で、マンツーマンのレッスンを受けられるこの奇跡的なチャンスを、しっかり物にしなければ!

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シェフが今回のためにチョイスしてくれた郷土菓子は、「ヴィジタンディーヌ(Visitandine)」。アーモンドとバターの風味豊かな、アルザス=ロレーヌ地方で生まれた焼き菓子です。

いつも以上の緊張の中で臨んだ、フランスでの郷土菓子レッスン。この続きは、レシピと共に後編でお届けします♪

“旅するパティシエ” 鈴木あや

prof_ayaa広 尾のパティスリー、ペニンシュラホテルのフレンチレストランなどで修行を積んだ後、会員制レストランにてシェフパティシエに就任。「国と国、人と人とをつ なぐスイーツ・ストーリーテラー」になることを目指し、2016年1月から各地の郷土菓子を発掘する世界一周の旅に出発。

●ウェブサイト
旅するパティシエ, 旅する本屋