今回のHIKERさん♪

- Reikoさん(40代/女性)
- ・職業厨房 勤務
- ・HIKER回数初めて
先日スリランカ旅行に行き、スリランカ料理に興味を持ち始めたReikoです。
ということで、初めてのKitchHikeはスリランカ人ナディーさんの食卓を訪ねることにしました。
当日はドキドキしましたが、待ち合わせの駅の改札でお会いしたナディーさんは日本が上手で不安は吹き飛びました。
▼今回のメニュー▼
ご自宅に着いて出迎えてくれたのはナディーさんのお母さん。
この時はたまたまスリランカから来日されていたんです。
私が、スリランカ旅行に行ったときの写真を見せたら、お二人ともとても嬉しそうにしてくれました。
本場のスパイスとハーブに思わずワクワクするスリランカ料理!
お料理の方は下準備が整い、あとは仕上げだけの状態にしていてくれました。出来上がったお料理をいただくだけというのも楽しいのですが、こうして、調理の様子を見ることができるなんて、ワクワクしてさらに楽しみが増えます。
スリランカの名物「チキンカレー」
それでは、チキンカレーから仕上げて行きます。
煮込まれたチキンに、たっぷりのスパイスを投入します。

使用するスパイスは全てスリランカ産のもの。
やっぱり本場の食材を目の前にすると、その国のことを思い出してテンションが上がりますね。

これらスパイスは、お母さんが来日する時やナディーさんが帰国する時に買うそうです。
日本でスリランカ産のスパイスを買うと3倍くらいの値段だそう。それは、なかなか日本で気軽に買う気にはなれないですよね。

ナディーさんが、今日のお料理で使うスパイスとハーブの説明をしてくれました。

ハーブと言えば、先日スリランカを旅行中のときに思ったのですが、あちらではお料理に必ずと言っていいほどカラピンチャ (カレーリーフ) が入っていました。でも、その時は食べていいのかがわからなかったのです。そのことをナディーさんに聞くと、現地の人でも食べない人はいるけれど、健康の為になるべく食べた方がいい、とのこと。次回から、気兼ねなく食べようと思います。
スリランカ風「ジャガイモの炒め物」
ナディーさんの調理を見ていると、炒め油にはココナッツオイルを使用していました。


ココナッツオイルとスパイスが混ざると素晴らしい香りが立ち、食べる前からぜったいおいしいに違いない!と確信しました。


鰹節の入った「ニンジンのサラダ」
煮込んでいる間に、お次はニンジンのサラダです。こちらには、日本の鰹節が使われていました。
鰹節?とお思いになるかもしれませんが、スリランカでは「モルディブ・フィッシュ」というハガツオの加工食品があるんです。その代用として、鰹節を使うということ。鰹節で代用できるなら私にも出来そうです。

サラダには、たっぷりのココナッツの粉末を入れて仕上げ、しばらく時間を置きます。

ココナッツ味の「オクラのカレー」
「オクラのカレー」はココナッツミルクで煮ます。
日本ではフレッシュのココナッツミルクが手に入りにくいので、ナディーさんはココナッツミルクパウダーにお湯を溶いて使っていました。


缶詰のココナッツミルクだと一度開けたら使い切らなくてはいけないのでパウダーは保存が効くし、このアイディアは自分も真似したいと思いました。パウダーだとお値段も手頃です。

日本ではなかなか食べられない「バスマティライス」
ご飯はバスマティライスを用意してくれました。
これは、日本のお米よりも細長くてカレーによく合うお米です。日本ではなかなか手に入らないのでとっても嬉しい!
ランぺ (パンダリーフ) というハーブと一緒に炊き込みます。

今回、ナディーさんが使用したスパイスは日本で手に入る物ばかりでしたので自分でもスリランカ料理が作れるのかもと思いました。ただ、ハーブ類を手に入れるのは、ちょっと難しいのかもしれませんので、本場の味を体験されたい方は、是非ナディーさんの食卓へ訪ねてみてくださいね。
幸福感で満たされる、本場スリランカの味
お料理の仕度が終わり、テーブルに並べていきます。

ナディーさんのお料理は、ため息がでるほど彩り豊かで美しいです。




スリランカ流の食べ方に挑戦
さて、お料理を頂く前にナディーさんから、お皿への盛りつけ方を教わりました。ポイントは、お皿の真ん中にご飯を盛り、そのご飯の周りにおかずを並べて行くように盛りつけます。
そして、お皿全てにお料理を盛らず、一部分だけ、何も盛らずに空けておくのです。

食べ方は、スリランカ流でいただきます。
まず、残しておいた空きスペースのところにご飯とおかずをひとくちずつ乗せて混ぜます。なるほど。空きスペースは、混ぜるためのスペースだったのですね。
お食事の時にはナディーさんのお母さんも一緒に食卓を囲んで手で食べるお手本を見せてくれたので、本場と同様、手で直接いただきました。


チキンを骨から外す時はつい左手も使いたくなるけど食べる時は右手しか使いません。
しかも左手はテーブルやお皿の上ではなく、ひざの上へ。
これが結構難しいのです。ついお皿に左手を添えたくなります。
それと指を舐めるのはマナー違反だそうです。そこで、親指で押しだすように食べるのがポイントです。
味の方はチキンカレーがかなり辛く、それ以外はマイルドでした。
チキンとオクラ、ポテトをお米と一緒に口に運ぶと辛さはそれほど気になりません。
混ぜて食べるとそれぞれのお料理が複雑に混ざり合いスパイスの香りが鼻から抜けて
なんとも言えない幸福感に包まれます。
食後にはスリランカのミルクティー「キリテ」
スリランカのミルクティーの作り方もしっ かり見せてもらいました。
ミルクを沸騰する位温めてから茶葉を投入。

生姜とお砂糖入りでふんわりと甘いミルクティーが完成しました。
スリランカ旅行の際にはスケジュールの都合で本場のミルクティーが飲めなかったので
すごく嬉しかったです。

笑顔に包まれた素敵な食卓
スリランカ独特の食材のお話をしたりしていたらあっという間に時間が経ちました。
色々と教えて頂いてとても勉強になりました。
食べ終わる頃には外出していた旦那さんとお子さんたちも帰宅して賑やかになりました。


皆さん日本語がお上手です。
旦那さんにスリランカのおススメスポットや時期を教えていただいたので
ぜひまた旅行に行きたいと思います。
でも、その前にナディーさんのお料理をまた食べに行きたいです。

今回、お料理を作るところを見させてもらい、スパイスの使い方をもっと勉強したいと思いました。
ナディーさん、今日は、美しくておいしいお料理をありがとうございました。
またすぐに会いましょう。
information
ナディーさんの家庭料理を食べに行こう!