こんにちは!最近KitchHikeで、世界の食卓を旅しているTaeです。
今回は日本人COOKめぐみさんが主宰している「ものがたり食堂」のお料理教室に参加してきました。
「ものがたり食堂」とは、めぐみさんが映画や絵本のお話から印象を受け連想してつくる「想像」のお料理を食卓に表現する催し物で、今回は初めての”お料理教室バージョン”だそう。
そして今回の「ものがたり」のテーマは、キャサリン・セダ=ジョーンズ主演の「幸せのレシピ」から。
そう、映画に出てきたごはんを楽しめるお料理教室なんです。
ヨダレを垂らしながらスクリーン越しで観ていたお料理を実際作れちゃうなんて、当日までドキドキワクワクしていました!
▼今回のめぐみさんのメニュー▼
デザート『幸せの黄色いティラミス』
まずはティラミス作りから!今回は一番最後のお楽しみを最初に作り始めます。
素敵なことに、数あるフレーバーの中から、自分の好きなオリジナルの組み合わせを選べるんです。
チョコレート、フルーツ、マルサラ酒 (ワインの1種)、グアテマラのラム酒の4フレーバー。ん〜……究極の選択。

ティラミスにはどのフレーバーが合うかな……?早速マルサラ酒を味見させていただきました。
お、これは……!「ポートワイン」の味に似ています。とってもフルーティ!

そしてもちろんラム酒も味見♪
このラム酒は10年ものという貴重なものだそうですが、なんとまぁ甘くていい香り!
他のラムに比べてとても上品な印象があります。

お酒が得意ではない人も、その香りを楽しんでいたようです。味見の結果、私のフレーバーはラム酒に決定!
フレーバーが決定し、いよいよティラミス作りです。普段お菓子づくりをしない私でしたが、めぐみさんの丁寧なレクチャーでポイントをおさえながら実践してみると、思ったより簡単に進めていくことができました!

とろ〜りとしたおいしそうなティラミスクリームができたところで、今度は土台となるスポンジにコーヒーとラム酒を染み込ませます。
私はしっとりを通り越したジューシーな口当たりが好きなので心持ちラム酒を多めに入れました。

作る前は、ティラミスの行程は難しいのかなと思っていたのですが、お陰さまで意外とすんなり出来てしまいました!作ったティラミスはお持ち帰りできるので、出来上がる次の日までこの楽しみはとっておきます♪
前菜『ケイトのスペシャルソースをサラダにかけて』
ティラミス作りが一段落した後は、サラダに取り掛かります。まずは、めぐみさんから包丁の使い方のコツを教えてもらい、サラダづくりが始まりました。

このサラダ、実は映画の中では、ドレッシングの味がポイントになっているんです。なのでドレッシングをいかにおいしく作れるかがミソ!隠し味はタイ料理などでも使われる「コブみかんの葉」。これを細かくみじん切りにして、ハチミツとマスタードを合わせるオリエンタルなドレッシング。みんなで慎重に、丁寧に、それぞれの得意技を合わせてサラダを作っていきました。共同作業は、盛り上がりますね。

ちなみに、私は盛りつけも得意ではないので得意な方にぜんぶお任せしちゃいました (笑)。

パスタ『ゾーイが頬張ったトマトソースのスパゲッティ』
さて、いよいよメインのパスタです。まずは、イタリア料理の基本の「き」である、トマトソース作りです。

どんな秘密が……?と構えていましたが、なんとこれが驚くほど簡単でした。
まず、材料がとってもシンプル!ニンニク、オリーブオイル、トマト缶に、塩。
ええ?これだけでいいの?!私は玉ねぎをいつも炒めて入れていましたがそれも無しの方が日持ちがいいそうなんです。

また、パスタというと真っ先にトマトソースが浮かんできますが、歴史は意外に浅く、
昔々のイタリア料理には元々トマトというものが南米から渡ってくるまではなかったとか。
お魚料理『鯖の香草パン粉焼き』
そんな面白いエピソードをお話しながら、めぐみさんが次につくる「鯖の香草パン粉焼き」で使うオレガノを出してくれました。
こちらのお料理は、映画の中では登場するわけではないのですが、「ものがたり食堂」はその「ものがたり」から連想し、まるで「ものがたり」の延長のように新たに生まれるお料理が楽しめるんです!
オレガノは日本でも簡単に手に入るハーブですが、めぐみさんが持ってきてくださったのはイタリア産の房になっているもの。一旦香りを嗅ぐと、もうアロマの質が格段に違うことがわかります!
今まで使っていたオレガノとは全くの別物です。こちらのオレガノは細かく刻んでパン粉と混ぜ、マスタードを塗った塩鯖にまとわせていきます。



そして、この鯖に先ほどのトマトソースにアンチョビ、オリーブ、ケッパーを入れてアレンジした「プッタネスカソース」を添えます。
魚料理を普段作らないのですが、このメニューのおかげで大分手軽に作れてしまうことがわかり、
私にとっては大きな収穫でした!これで立派なワンプレートの完成!
おいしいトマトソースで『ボンゴレロッソ』
また、ボンゴレロッソも同じトマトソースからあさりを入れてできあがり。

トマトソースで全く違う料理2品があっという間に仕上がりました!
全ての手順を振り返って見るとあら不思議!
この順番で行くと間に合わなくなることもないし、難しいことは一つもありませんでした。
そのままおもてなしでも大活躍、アレンジを効かせて上級者風にすることも。
おうちで本格イタリアンフルコースの敷居をグッと下げてくれるきっかけになると思います。
映画のお料理からのインスピレーションで作られた食卓というだけでワクワクが詰まってますよね!
しかも、ちゃんとすべてのメニューに映画の鍵となるメニューや食材が織り込まれているんです。
映画の中のお料理を味わうお楽しみタイム♪
さて、お料理が出来上がったところで、早速お楽しみの試食タイムです。

今回はめぐみさんが事前に冷製パンプキンスープとデザート2種(サフランティラミス&パンナコッタ)を作ってきてくれました!なんて素敵な食卓!!


まずは鯖を一口パクリ、思った以上にジューシーでプッタネスカの酸味が後引く旨さです。ワインだけでなく、ビールにもとってもあう一品!サラダは秘密のハーブが効いててとても爽やか!
ボンゴレロッソはトマトソースのおかげでアサリの旨みが存分に引き出されていました。
個人的に、おいしいものが食べたいとどうしてもあれこれ手を加えがちですが、素材の味を生かすシンプルの大切さを知りました。
そして、めぐみさんが予め用意してくれた「カボチャの冷製スープ」がまたおいしかったんです!実はちょっとキャラメルっぽい香ばしさがあるんですよ。

デザートのティラミスはサフランの香りがほのかに効いていて、黄色がとても鮮やか。映画でも、恋のきっかけともなっていたティラミスなんです。
パンナコッタはおかわりしちゃいました♪

参加者全員と大きなテーブルを囲んでお酒を飲みながらの試食はイタリアの食卓のように賑やかになりました。
めぐみさんがイタリアにいた時の面白いエピソードや今回の参加者の半分の方は「ものがたり食堂」に参加されている方だったので
そのお話をしながらお食事はとても楽しかったです。
ですが、これで「ものがたり食堂」がおしまいではありません。
この、「次」があるんです……。
そう、次の日残業疲れで帰ってきた私は一目散に冷蔵庫の扉を開けました。
あった!「ティラミス」
さて、はやる気持ちをおさえながらさくっとスプーンの第一刀を……。
そして一口……。

ん~~~~!
ふんわりした甘いマスカルポーネをココアのほろ苦さが引き締め
そしてスポンジからジュワッと溢れるラムの香りが口いっぱいに広がります。
でもすぐ口の中で溶けちゃう!
こなしてもこなしても山積みの仕事、厳しい取引先、お客様からのクレーム…
このひとくちで今日一日のささくれだった気持ちが一気にふわっとしていきます。
「神々の食べ物」とはよく言ったものです。
めぐみさんの「ものがたり食堂」はお楽しみの息がとても長い。
今度はダイニング形式の「ものがたり食堂」にもぜひ参加してみたいです。

こうやって楽しく癒されてしまうのもアリですね。

みなさんもぜひ参加してみてください!きっと幸せな気分になれるはずです。
information
めぐみさんのものがたり料理を作りに行こう!
▼今回のめぐみさんのメニュー▼