こんにちは、KitchHike初体験の旅人Satoshiです。
食品業界にいる仕事柄、不健康な食生活になりがちなので週末はヴィーガン料理やローフードの教室に通ったりしています。
最近は豆を使ったものが多い中東料理が気になっていたのですが、ちょうどFaceBookのタイムラインで今回のKitchHikeの料理教室のイベントページを偶然発見。
学生時代に訪れたことのあるイスラエルで、さらには一番作ってみたかった「フムス」や「ファラフェル」の調理を体験できる!!
ということで、即決で申し込みを済ませ、楽しみに当日を迎えました。
イスラエルに留学していたみづきさん
今回の料理教室の会場は、最近注目の谷根千エリアの根津にあるホテルのキッチンスペース。駅から会場まで細い道を歩くだけでもワクワクしてしまいます。

本日のCOOKは、フードコーディネーターとして活躍されているみづきさん。
大学卒業後に留学される方は珍しくありませんが、その留学先に選んだ国がイスラエルというから驚きです。
日本にいると中東エリアは全部が危険なイメージになってしまいがちですが、イスラエルの治安は日本に引けをとらないレベルだとか。
帰国されてからはフードコーディネーターとして働きつつも、本来おいしく食べるために作る料理を見栄え最優先で作ることに疑問を持たれたことから、現在の料理教室開催に至ったそうです。
今回作るのは全部で5品。
- シャクシューカ(トマトソース煮込み)
- ファラフェル(ひよこ豆の揚げ団子)
- テヒナ(胡麻のペースト)
- フムス(ひよこ豆のペースト)
- イスラエリサラダ(トマトときゅうりの角切りサラダ)
調理に入る前に、それぞれの料理や食材について簡単に解説してくださいます。

中でも注目は、こちらのオリーブオイル。今回使用するのは、「スーリ」という品種のオリーブから作られたオリーブオイルで、シリアの国名の語源にもなっているとか。

調理に入る前にみんなで試飲させてくださいましたが、普段使っているヨーロッパ産に比べて風味豊かで、後味にピリッとした微かな辛味が残ります。
何でも、日本で売られているオリーブオイルの大半は搾油の際に加熱処理されていて、この辛みがないと本物のオリーブオイルとは言えないのだそう。
現地仕込みだけあって、食材の知識も豊富な方です。
朝食の定番「シャクシューカ」作りからスタート!
まず1品目は、煮込みで時間が必要な「シャクシューカ」から作ります。
所々で作業を分担したり、2組に分けたりしながら手際よく進めていきます。
イスラエルでは日本の味噌汁と同じくらい朝食の定番料理だそうで、大学進学した男性が一人暮らしを始めて最初の自炊で作るのがこれなんだとか!
作り方は、こんな感じでした。
- 玉ねぎとにんにく・パプリカを刻んで、
- 4種類のパウダースパイス(クミン・レッドチリ・黒胡椒・パプリカ)と一緒に炒め、
- トマト煮と水で煮込みます。
- あとは仕上げに卵を割り入れれば完成です。
確かに、やってみると本当に簡単!
普段料理しない方だと、「4種類のスパイス」っていうところで身構えてしまいそうですが (笑)、海外の食卓ではそれだけ、加工される前の食材が身近にあるのでしょうね。
シャクシューカを作る時のポイントは「2」で、炒める時にスパイスを入れること。

スパイスの香りは油に移るので、トマト煮や水を入れてからではせっかくの香りが薄まってしまうそうです。
みづきさんによると、挽き肉とか入れたりしたら合うかも!とのことでしたが、……想像しただけでお腹がなりそうな話です (笑)。

さて、シャクシューカを煮込んでいる間に、「テヒナ」と「フムス」、「ファラフェル」を作ります。
……と言ってもやることは、浸水したひよこ豆を圧力鍋にかける下ごしらえと、ファラフェルを丸めて揚げることくらい。

その他はほとんどフードプロセッサーを回すだけで、本当に簡単に出来てしまいました!

ペーストを作る時は、固めの食材を先にフードプロセッサーにかけ、それから水分を加えて伸ばしていくと、滑らかなペーストができますよ!

盛り上げずに、できるだけ平らに仕上げるのが中東料理の美学。
最後にピタパンを焼いて、忘れかけていたイスラエリサラダを仕上げたら完成です!
食べ進める手が止まらぬおいしさ!

テーブルに並べたら、イスラエル産の白ワインを注いで、お待ちかねの実食タイム!
どの料理にも全く肉を使っていないのに、深みのあるコクがあって何よりとってもボリュームがあります。
これはもう、食べ進める手が止まりません!すると、みづきさんが残りのファラフェルを揚げたてで持ってきてくださいました!!やっぱり、揚げ物はこんがり出来立てがおいしい!日本ではお弁当に入っているコロッケなど常温で食べることも多いですが、イスラエル人は揚げたてのファラフェルでないと食べないそうです。
こんな風にしてテーブルを囲みながら、あまり聞く機会がないイスラエル話に最後まで盛り上がりました。
参加前は、中東料理と聞くと「珍しい食材や何種類ものスパイスを混ぜて、時間をかけて作る」というイメージでしたが、全くそんなことはなく、
普段よく目にする身近なものを使って簡単に作れることを体験できました。
今回は参加者12名とクッキングスタジオ並みの規模での料理教室となりましたが、和気あいあいとした雰囲気で楽しい時間を過ごせました。

普段料理をしないけど純粋に中東料理を食べてみたいという方、お子さま連れで行きたいけれどそういったところってあるのかと悩まれているお母さま!全く問題なく楽しんで参加できますよ。次回5月の開催も決まっているそうなので、気になった方は是非参加されてみてはいかがでしょうか?
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