こんにちは!今年早くも2回目のKitchHikeに行ってまいりました、まりこです!
今回はインド人COOK、ガヤトリさん宅でのKitchHikeについてレポートします。六本木の駅近にお住まいとのことで、仕事帰りにディナーをごちそうになりました!
待ち合わせ場所のカフェで、「Hi, I’m Gayatri.」とにこやかに話しかけてくださったガヤトリさん。そこから歩くこと数十秒、あっという間にご自宅に到着です。広々していてインテリアもゴージャス。玄関に入るなり異国へ来たかのよう……。キッチンを覗かせていただくと、すでにお鍋にはおいしそうなお食事が。


「お腹が空いているだろうと思って、用意しておいたのよ」。たしかに仕事帰りでおなかペコペコ。大変ありがたいご配慮です。それにしてもこの素晴らしい段取り力にずらりと道具の揃ったキッチン、いったい彼女は何者?!と思いきや、実はガヤトリさん、アメリカの有名な料理学校である「Culinary Institute of America (CIA)」 で勉強した後、ペニンシュラホテルの厨房で働いていたという、正真正銘プロのシェフなのです!
インドでは普段あまりナンを食べない!?もっと一般的に食べられるロティーとは?
「ロティだけこれから作るわね。出来立てがおいしいから」。ということで、今回はロティ作りだけ参加させていただきました。さて、そもそもロティとは何か?これまで数々のインド料理を食べ歩き、「インド料理はけっこう詳しい」と自負していた私。いきなり知らない料理名が出てきて軽く凹みます(汗)。

そしてこちらが噂のロティです。数時間前に作って発酵させておいたという、全粒粉のまあるいボール。インドといったらナン!と思いがちですが、実はナンは家庭ではなくレストランで食べるもの。家庭での主食はこちらの「ロティ (roti)」 か「パラタ (paratha)」 が一般的なのだとか。こうした外食では味わえない家庭の味を楽しめるのが、KitchHikeの醍醐味ですね!
ロティとパラタの材料は同じですが、作り方は少し異なります。ロティは生地を伸ばして焼いただけのいちばんシンプルで一般的なもの。一方、パラタは生地を伸ばすところまでは同じですが、そこから2分の1、4分の1と折って層を作ってからまた伸ばす、という工程が入ります。


何層にするかはお好みで、中には「100層のパラタ (100-layered paratha)」と言って細かい層を作るものもあります。汁気の多いお料理にはロティを合わせることが多いそう。私もシンプルな4層パラタ作りを体験させていただいちゃいました。均一に伸ばすのが意外と難しい!2層、3層といろんなパターンのパラタとロティを作る間に他のお料理を温め、あっという間に本日のディナー完成!
超豪華!南、北のインド料理をいただきます!
南と北のコラボ、豪華インドディナーです!
ガヤトリさんはインドの南西部、ご主人は北部のご出身。そのため、ガヤトリさん宅のお食事はそれぞれの地方のおかずを少しずつ取り入れたミックスなのです。

本日のメニューは、グリンピースとじゃがいものココナッツカレー (南部)、レモンライス (南部)、カッテージチーズとインドスパイスの効いたピクルスの煮込み (北部)、ライタというヨーグルトの和えもの (北部) です。今回はスパイスレベル「中」でお願いしました。スパイスレベルは予約時点で確認してくださいます。

インド料理店でよく見かける銀色のプレートとボウルは家庭でも使われるのですね。
シンプルゆえに色鮮やかなお料理がとても映えます。食事中はインドのアーユルヴェーダについてや、ガヤトリさんの日本とアメリカでの生活などについてお話ししました。話に夢中になりすぎて、うっかりお料理の感想を伝えるのを忘れないようにするのに必死でした (笑)。「どれがおいしい?」と聞かれて選ぶのが本当に難しいぐらい、どのお料理も最高においしい!何より印象的だったのが、見かけによらずさっぱりしている、ということ。インド料理を食べた後はたいてい満腹になってしまうのですが、ガヤトリさんのお料理は油控えめで、おなかもほど良く満たされました。レストランの大きなナンも良いですが、普段の食事にはロティやパラタのボリューム感がちょうど良いですね。
食後は手作りの濃厚マンゴーアイスクリームとガヤトリさん特製のチャイ!

ミルク控えめ×レモングラス入り、というこだわりのチャイは後味スッキリで、食後に最適でした。このアイディアは家でも使いたい!
途中で帰宅されたご主人ともお話しさせていただきました。

ガヤトリさんと同じように気さくで朗らかな方です。お二人とも知的でおしゃべり好きなので、帰る頃にはもっとインドについて知りたい、という気持ちが湧いてきました。

いつもの日常にスパイスが加わった、そんな刺激的なKitchHike体験でした。ガヤトリさん、ありがとうございました!