寒い日に頬張りたい!生姜味噌の焼きおにぎりは、雪ふるまち南魚沼の食文化。【新潟県・南魚沼市オンライン体験レポート】

みんな大好き「焼きおにぎり」。
香ばしい醤油が食欲をそそる…そんなイメージでしたが、南魚沼で親しまれている「生姜味噌の焼きおにぎり」を食べて心が奪われてしまいました。

こんにちは、キッチハイク編集部のkumikoです。

キッチハイクでは、日本各地のおいしい魅力を発見しお届けするために、地域の食や文化を体験できるオンラインイベントを各地域とコラボで開催しています。

今回ご一緒するのは、「雪ふるまち」の新潟県・南魚沼市。参加者には事前に南魚沼市の豊かな自然が育んできた米や食材が送られ、おいしいお米の炊き方と郷土料理をオンラインワークショップという形で体験することができます。

11月7日 (土) に開催されたイベントは満席!南魚沼市と全国からの参加者が「おいしい」でつながったイベントの模様をレポートします!

「雪ふるまち」新潟県・南魚沼市

南魚沼市は周囲をぐるっと山に囲まれた、自然あふれる地域。
日本有数の豪雪地帯として知られ、雪国ならではのさまざまな保存食の文化があります。

「冬のスキー場は有名だけれど、雪の他には何があるの?とよくご質問をいただきます。そこで、雪だけではない、南魚沼の食文化や自然の豊かさを伝えていくことに力を入れています。」

そう話すのは「南魚沼市役所U&Iときめき課」で地方創生に取り組む清水さん。
(課の名前が素敵です!)

「住う歓びを感じるまち南魚沼市」というキャッチフレーズと共に、南魚沼の食文化や地域の魅力をお届けしてくれる、今回の道先案内人です。

お米のおいしい炊き方・郷土料理の作り方を学ぶ

今回届いたものは【南魚沼の郷土料理セット】。
南魚沼の台所に必ずある「米・水・味噌・うちまめ」は、どれもシンプルながらに南魚沼の食文化を代表する食材です。

そして、お料理を教えてくれたのは南魚沼市ご出身の管理栄養士ちきらたまきさん。

<プロフィール:ちきらたまき>
都内で栄養士として働く中で新潟の食文化の豊かさに気が付き、2011年に南魚沼にUターン。
「健康になるためには農業を知ってもらうことが大切。」と考え、実家の田んぼを使い、都内の参加者を集めて田植え・稲刈りツアーを始める。その後『食と農と健康をつなげる』をテーマにフリーの管理栄養士として独立、現在はちきらたまき料理教室を主宰。

「新潟では、おうちでお味噌作りをする人が多いです。米農家の実家では作ったお米を麹屋さんに持ち込んで、できた麹を買い取って自家製味噌の材料に使うんですよ。お味噌の原料となる大豆も畑で育てているので、塩以外は全部自家製のお味噌ができます!」

「『うちまめ』は南魚沼ではポピュラーな食材で、大豆をうって潰して乾燥させたもの。新潟や長野では見るけど、他県ではあまり見られない食材です。」

今回届いた、創業明治23年・木津醸造所の「越後魚沼味噌」と、うちまめをご紹介いただき、参加者からも

「お味噌がおいしい!」
「お味噌だけでごはんがいくらでも食べられそう」
「うちまめ、初めて知ったけど手軽でいいですね!」
と大好評!

普段の暮らしでは巡り合わない食材との出会いに始まる前からワクワクしますね。

お米をおいしく炊く極意は、研ぐときに水に浸けないこと!

参加者みんながキッチンにタブレットや携帯を持ち込み、ちきらさんのレクチャーを聞きながらお米を研ぎ始めます。

「研ぐ時のポイントは、水がないところで混ぜること。研ぐ目的はお米の糠をとることなので、水に浸けたまま研いでしまうと糠で汚れた水をお米が吸収してしまうんです。なので、水は“洗い流す”イメージで使ってくださいね。」

これには、参加者からも「日本人だけど、ちゃんとしたお米の研ぎ方を初めて知った!」という声がたくさん上がりました。

さらに今回は、よりおいしく炊くために炊飯器ではなくお鍋での炊き方を教えてもらいます。
「玄米の場合は?」「IHとガスでどう変わりますか?」
などの各家庭で異なるお悩みにも、ちきらさんが瞬時に回答してくれました!

豊富な雪どけ水が、おいしいお水とおいしいお米を作る

東京に住んでいたこともある、ちきらさん。
当時はお米がうまく炊けなくて悩んでいたそうです。

「東京から南魚沼に帰ってきて、“水が違う”と気が付いたんです。硬度が高いとお米がお水を吸いにくいので、炊き上がりが変わってしまって。南魚沼産コシヒカリを炊く時は、南魚沼の水に近いものを選ぶと、ふっくらもちもちに炊けますよ。」

今回、お米と一緒に届けてもらった南魚沼のおいしい湧水は硬度7の超軟水!やはり、お米は育てられた土地の水で炊くのがいちばんおいしいですね。

どきどきしながらお鍋の蓋を開けたら、ふっくらツヤツヤのごはんが炊けていました!

新潟県民にとっての焼きおにぎりは、生姜味噌!

炊きたてのごはんでおにぎりを作ったら、生姜と砂糖を混ぜた“生姜味噌”をのせて焼きおにぎりにします。

新潟県民にとっては、醤油味よりも生姜味噌味がスタンダード。オーブンで焦げ目がついた生姜味噌の香ばしさは、たまりません。は、はやく、食べたい〜!

南魚沼のひとたちも、生姜味噌焼きおにぎりが出てくると「ヤッター!」と喜ばれるくらいファンが多い郷土の味だそう。

地元のお米農家さんも集まって、一緒にいただきます!

みんなで食卓の準備ができたら「いただきます!」の時間です。

一緒に作ったうちまめのお味噌汁と合わせると、寒い日に心も体もあたたまります。画面越しから「おいしい!」「生姜味噌おにぎりが永遠と食べられそう」と歓声があがります。

そして、今回のお米を提供してくださった生産者である「ひらくの里ファーム」青木さんも登場。

<プロフィール:青木拓也>
南魚沼で生まれ育ち、実家が兼業農家であったことから東京農業大学へ進学。途上国の農業を研究するも、自分の未熟さを知り卒業後はUターン。地元の農家で2年間の厳しい農業を経て、祖父から農地を譲り受け、独立。のちに法人化して今の役職に。稲作をメインに担当している。

「コシヒカリは冷めても甘味が抜けづらく、時間が経ってもおいしく食べられます。
炊いた後はおひつに入れるのがベストですが、最近は炊飯器も進化しているので保温機能を活用してみてくださいね。」と青木さん。

生産者さんの話を聞きながらごはんを食べると、よりありがたみを感じて何倍もおいしくなりますね。

南魚沼は自然と暮らしが地続きなところが魅力

一通り食事を楽しんだ後、時間がある方は少人数グループに別れて交流タイムへ。
お料理を教えてくれたちきらさん・米農家の青木さんと、直接会話することができました。

青木さんの畑では、お米だけでなくスイカやカリフラワーなど他の野菜も作っているのだそう。「食べに行きたい!」「ぜひ食べに来てください!」と盛り上がりました。

南魚沼に行く目的の一つができたので、これは近いうちに遊びにいくしかないですね!

雪だけじゃない、四季によって表情を変える南魚沼

「ここは雪がたくさん降るので、畑は冬の間は眠り、秋に収穫された野菜たちは旨味を蓄えておいしくなります。そして春には雪解け水によって、おいしいお米が生まれ、育ち、秋に収穫されます。
また、冬の雪景色も美しいですが、春には桜並木であたりがピンク色に。きれいな川には鮎、ヤマメ、イワナなどの渓流魚も豊富で、味に加え美しい魚体がファンを虜にしています。四季によって表情が変わる南魚沼のくらしを、オンラインで楽しんでくださいね。」と清水さん。

今までは縁もゆかりもなかった南魚沼ですが、イベントが終わる頃にはなんだかとても心の距離が近い地域に。
新潟には、他にもごはんがとにかく進む料理がたくさんあるのだそう。その魅力にすっかりはまってしまったので、まだ知らない郷土料理をもっと体験してみたくなりました!

お料理を教えてくださったちきらさん、お米を提供してくださった青木さん、地域の魅力を深く温かく教えてくださった清水さん、おいしい時間をありがとうございました!

「南魚沼を味わう旅シリーズ」次回は笹だんご、新年には地酒の飲み比べ!

「南魚沼を味わう旅シリーズ」と題して、11月から3月にかけてキッチハイク×南魚沼市のコラボイベントを全7回お届けします。秋から春にかけて、まるで旅をするような気持ちで南魚沼市の「食」や「暮らし」をのぞいてみてください。

第2回目となる次回のテーマは笹だんご!
その次は「地酒の飲み比べ」を企画中なのでお楽しみに。

<開催スケジュール>
第1回:新米を炊こう (11月7日 (土) )
第2回:笹だんごを作ろう (12月5日 (日) )
第3,4回:地酒を飲み比べしよう (1月開催で企画中)
第5~7回:企画中です!お楽しみに。

他の回にも興味がある方は、南魚沼市のイベント一覧をチェックしてみてくださいね。

また、地域・自治体の方で、キッチハイクと一緒に地域の魅力を発信したい!という方は、こちらまでお問い合わせください。

■ 問合せ先
info@kitchhike.com