自然の仕組みを駆使した未来に繋がる「こうちのエコ野菜」とは?

こんにちは!KitchHike編集部のKodaiです。
今回は「高知県園芸連」のブランドPop-Upのご紹介!COOKは、”
がじゅまーる”のMasaoさん&Yuiさんお二人アレンジによる、高知県の食材「こうちのエコ野菜」をふんだんに使ったPop-Upが開催されました。

エコシステム栽培で作ったエコ野菜とは?

「こうちのエコ野菜」とは、高知県で開発されたエコシステム栽培で作った野菜のこと。環境保全型農業とも言われ、できるだけ農薬を使わないように、さまざまな技術を組み合わせて、環境に優しく設計された栽培方法なんだそうです。

高知県は森林の割合が全国1位、また年間降雨量は全国平均1,757mmのところ高知県は約2,600mmで、さらに日照時間も合わせて全国上位です。高知県がいかに綺麗な空気、たっぷりの太陽とふんだんの水に恵まれているかがわかります。そして、この環境を守りつつ、おいしくて、環境や人体への安全安心を追求した野菜を出荷できるようにと県全体で取り組みが行われています。

今回は、この「こうちのエコ野菜」をお料理と共に深掘りしていきます!

野菜の無限の可能性を楽しむごはん

今回「こうちのエコ野菜」を料理してくださるのは、COOKのMasaoさんとYuiさんのお二人。普段はナチュラルフードコーディネーターとして自然栽培による野菜を主に使った料理を手がけていらっしゃいます。お料理の特徴は、素材を生かした味付けに、体への優しい配慮。食材から調味料まですべて、動物性の食材は一切使用せずに作るという、野菜 & 植物性食材の無限の可能性を楽しめるごはん!

そんなお二人が「こうちのエコ野菜」で今回はどんなお料理を作ってくださるのでしょうか?

害虫対策に農薬ではなく天敵昆虫を導入

比較的南に位置している高知県では、冬でも温暖な気候を利用した促成栽培 (ビニールハウスなどを使い、収穫を早めるために野菜を早く成長させる栽培方法) が盛んです。温暖と聞くと、野菜にとっては非常に良い環境に違いないのですが、一方で害虫が発生してしまうのも悩み。けれど、ここで農薬を大量に使ってしまっては、環境にも人体にもよくないわけです。

そうして高知県が始めた害虫駆除対策が、農薬ではなく、害虫を退治する虫である「天敵昆虫」を導入するという方法でした。平成9年頃からスタートし、今では天敵昆虫の導入率は全国1位。特にピーマンやなすの導入率はほぼ100%を達成しています。現在はキュウリなどへの天敵昆虫導入率向上に向けて取り組みを進めているんだそうです。また、促成栽培はビニールハウス内で行うので、自然に受粉をすることができません。そのため、ビニールハウスで育てるなすやトマトはミツバチを利用して受粉をしているというのも特徴の一つです。

野菜づくしのおいしいメニュー

そんな、自然の仕組みを生かしたエコシステム栽培を知ると、早く味わいたくなる気持ちが高ぶります。

ということで、ここからはお待ちかねのごはんタイム!COOKのYuiさんから「今回はヘルシー & がっつりで作りました!」とにっこり。野菜だけではお腹いっぱいになりにくいのでは?と心配になっていた男性陣にとっては嬉しい言葉でした。

メニューはご覧のとおり、嬉しいほどいっぱいです!

まずは、「小茄子の揚げ浸し」です。最初に登場する「こうちのエコ野菜」は、高知県が生産量1位を誇るなす。一口でパクリと食べることができるサイズが可愛らしいです。じゅわ〜と小茄子の旨味と出汁が口いっぱいに広がってとろけるようでした。

「ピュアトマトのコンフィ」。完熟トマトも「こうちのエコ野菜」です。低い油の温度でゆっくり加熱する調理法により、トマトの甘みがぎゅぅっと出ていて、とても濃厚でした。

グレープフルーツのように見えるのが、「水晶文旦とはすいものマリネ」。みずみずしい水晶文旦は高知県の特産品です。

まるでフレンチ料理に出て来るような一品は「和風塩麹ラタトゥイユ」。「こうちのエコ野菜」のなすが層になっているラタトゥイユは見た目にもとても可愛らしいです。なすはともすれば柔らかくなりがちですが、こちらはとても歯ごたえがありました。

続いては、ただの焼きおにぎりではなく……。

「焼きおにぎりの重ね煮豆乳味噌茶漬け」!

私は、特にこの料理が気に入ってしまいました。こんがりと焼けた焼きおにぎりに、豆乳味噌スープをたっぷりかけていただきます。少し肌寒くなってきたこの時期、体の芯からあったまるスープはとても嬉しいです。”ミョウガ”と”生姜”も、「こうちのエコ野菜」。高知県の薬味野菜で体も温まります。

このスープが野菜だけでこんなに濃厚にできるものかと思って伺ってみると、お出汁には椎茸、人参、玉ねぎを「重ね煮」という調理法で作ったのだそう。「重ね煮」は、野菜を重ねてと塩だけで煮るため、野菜そのものの旨味が余すところなく発揮される調理法なんだそうです。さらに今回はそこへ擦りごまを加えているため、より一層コクを引き出しているといいます。HIKERの皆さんもお代わりする方が続出し、あっという間になくなってしまいました。

続いて、米なすのステーキです。



「米なすのステーキ  大豆ミートの甘酒ネギソース肉味噌風がけ」。
できたてアツアツを一口パクリ。肉厚の米なすから一気に旨味があふれ出します。おいしい!高知県自慢の特産品!

そして、この米なすの上にのっているのはお肉ではなく、大豆ミート!本当に大豆なの?と疑うくらい味も食感もお肉そのものかと思うほどでした。もし「お肉ですよ〜。」と言われたら全員信じてしまうと思います。動物性食品を使わずにここまでのお料理を手がけるお二人の腕にただただ感動してしまうばかりです。

なぜ、スーパーで売られている値段と大差がないの?

「こうちのエコ野菜」の魅力はなんといっても安全安心なこと。しかし、市場に出回っている有機栽培や無農薬栽培などの野菜が高いのに対し、価格はスーパーで売られている他の野菜と大差ありません。なぜでしょう?高知県園芸連の方に伺ってみました。

高知県では、野菜が安全安心なのは当たり前だという感覚があります。それに農薬に頼ってしまうと、生産者の方にとっても負担なんです。というのも、農薬は害虫の発生に合わせ、その都度手動で撒いていく必要があるからなんですよね。そこで、自然にあるものを代用する事により生産コストが削減され、こだわった作り方をしているにも関わらず、一般的な価格で「こうちのエコ野菜」は手に入れる事ができるんです。

県全体で、環境にとっても、消費者にとっても、さらには生産者にとっても、優しい取り組みが行われている。とても意義のある大切なことだと思いました。高知県の方々のあふれんばかりの野菜作りへの想いの強さに感動していたところ、おいしそうな匂いとともに次の料理が運ばれてきました。

とにかく野菜がおいしい「こうちのエコ野菜」

「キヌアと重ね煮野菜のピーマンカップ詰め」。カラフルな赤と緑のピーマン(これも「こうちのエコ野菜!」) の中には、玉ねぎ、人参、マッシュルームを「重ね煮」したものをキヌアと混ぜて詰めた、肉詰めのようなお料理。これもとてもおいしかったので、「味付けはどうしているんですか?」と伺ってみると、「重ね煮のときの塩しか使用していないですよ〜。」とMasaoさん。これもまた、調味料は塩だけでした……!本当にすごい。

キヌアと重ね煮野菜のピーマンカップ詰め

素材が持っているおいしさを引き出す調理法だとはいえ、こんなにもおいしく手がけられるのはお二人が「こうちのエコ野菜」に絶対的な信頼があるからなのではないでしょうか。おいしい野菜だからこそ、作り手も野菜そのものの力を信じ、余計な味付けをしない。普段から味付けされたものを食べることの多い私にとって、発見の多い機会となりました。

そして、最後のお料理です。

「野菜たっぷりベジ餃子」。外はパリパリ、中はもっちり!そして、中にはたっぷりの「こうちのエコ野菜」のニラに、キャベツとお肉の代わりに豆腐が入っているそうです。羽根つき餃子はいつでもワクワクしてしまいます。

お料理のあとにはデザートの登場〜!もちろんデザートにも「こうちのエコ野菜」が使われてます。

高知県は生姜の産地として有名ですね。すりおろした生姜のピリッとした辛さと、上にかかっているメイプルシロップの優しい甘さが絶妙でした。食後のお口直しにはぴったりです。

そして、これが本当に最後。この日のために作ってくださったという自家製ゆずジャムを葛湯で割っていただきました。葛湯のとろみ、高知県産ゆずの甘酸っぱさで、胃の中が癒されるようです。最後の最後まで高知県の美味しさをいただきました。

高知県では「こうちのエコ野菜」の取組みが精力的に行われています。この取組みは、野菜を生産する現場をみている卸売の方々にはとっても好評で、信頼して野菜を買っていただいているそうです。

一生産者だけでは、ここまで徹底して環境に配慮した「エコシステム栽培」に取組むことは難しいでしょう。県全体が一丸となって取り組むことで、生産者にとっても負担が少なく、導入することができるといいます。

こんなにも安全安心にこだわって栽培されているのに、リーズナブルな価格で手に入れることができるのも本当に嬉しいことですし、何より野菜自体が本当においしいんです。

「こうちのエコ野菜」は全国各地のスーパーに並んでいます。実は、なす、ニラ、生姜、シシトウ、ゆずの出荷量が全国1位を誇っているんです。大田や築地など東京の市場にも出荷されているため、都内のスーパーでも手に入れる事ができます。みなさんもスーパーなどでこのエコっちマークを見かけた際には、ぜひ手に取ってみてくださいね。

エコっちマーク



第2弾は、「こうちのエコ野菜」を使った料理教室です。お楽しみに!

高知県園芸連をもっと知りたい方はこちら!

誰のごはんを食べに行く?