まな板からはみでるほどの大きなヒラメをお届け!福島の海の幸を贅沢に体感するオンライン料理ワークショップレポート【復興庁】

こんにちは!キッチハイク編集部のNatsukoです。

脂、ほどよい甘味、弾力のある歯ごたえとおいしさの三拍子が揃った白身の高級魚・ヒラメ。特に福島県の沿岸地域で水揚げされるヒラメは「常磐(じょうばん)もの」と呼ばれ、食味が良いことで知られています。

そんなヒラメをまるごと1匹料理する、贅沢で豪快なオンラインイベントをレポートします。

まな板からはみでるほどの大きなヒラメがおうちに届く!

キッチハイクが開催しているオンラインイベントでは、地域の食材を各家庭にお届けし、zoomで繋がりながら一緒に料理し食べることで、参加者同士または参加者と地域の人が交流する場を作っています。

イベント2日前から、続々と参加者のおうちにヒラメが到着しました。

イベントの前日には多くの参加者から、

「こんなに大きなヒラメがまるまる1匹届くなんて想像していませんでした!」
「冷蔵庫に入るか心配です!」
「これを捌けるか心配です!」

というメッセージが届きました。

さらに驚いたことに、参加者に届いたヒラメは「市場に出回るミニマムサイズ」とのこと。あんなに大きいヒラメがミニマムサイズとは信じられず、福島県で獲れる「常磐(じょうばん)もの」のヒラメは、想像以上に大きなものだということを知りました。

奥田シェフからヒラメ尽くしの料理を学ぶ

この日、料理を教えてくださったのは、日本中の食通が集まるレストラン「アル・ケッチァーノ」のシェフであり、国内外で地産地消の第一人者として活躍されている奥田政行シェフ。

奥田シェフと一緒に、
・ヒラメのアクアパッツァ
・ヒラメとセロリのセヴィーチェ
・ヒラメで香り付けしたカヤノキファームさんの焼き野菜
とヒラメ尽くしの3品を、みんなで作っていきました。

私たちが悪戦苦闘しながら捌くヒラメを、魔法のようにスルスルと捌いていくシェフの姿は圧巻でした!

また参加者からの質問にも実践を交えながら丁寧に答えてくださり、安心して調理をすることができました。調理中におまけレシピや、カレイとヒラメの違いやヒラメの旬についてなど食材の豆知識をお話してくださり、予定されていた3つの料理の知識にとどまらずたくさんの学びがありました。

まるで初恋の味!はじめて出会った食感のミニトマト

この日調理した中で最も感動した食材が、ミニトマトの「ぷちぷよ」!
こちらは南相馬市の「かやのきファーム」から届きました。

口に入れたときの食感が「まるで初恋みたい」という表現がぴったりのトマト。
唇に吸いつくようなやわらかな食感、口に広がるあまみ・酸味・うまみ。
トマトの常識が覆る逸品でした。

見るからに新鮮な食材たちに心躍り、ヒラメを捌きながらパクリ。トマトを切りながらパクリ。出来上がったお料理を目の前に「いただきます」を待ちきれずに一口パクリ。
うまみがギュッと凝縮されている食材たちを噛みしめ、思わずうっとりしました。

参加者の皆さんも、料理をしながら味見(つまみ食い…)をしているようで、

「説明聞きながらセビーチェがうますぎて無くなりました…」

「焼いたピーマン、ジューシーです!!」

「アクアパッツァのスープめちゃくちゃ美味しいです」

といったコメントがたくさん寄せられ、まるで同じ場所で一緒におしゃべりしながらお料理をしている気分になれました。

 

新たな1歩を踏み出し始めている福島の人々

参加者全員の料理が完成したところで、みんなで「いただきます!」

自分たちで調理した福島の食材をいただきながら、地域の方々のお話を聞いていきます。

まずは、今回参加者のみなさんに日本酒『磐城 壽(いわきことぶき)』を送ってくださった鈴木酒造店の鈴木 大介さん。

「私たちは、震災前は福島県浪江町で酒造りをしていたのですが、震災後は、山形県長井市で酒造りを行っています。

浪江の港町で酒造りをしていたので、白身魚に合う日本酒を目指して醸造しています。
今回、お届けした日本酒『磐城 壽』は、福島の農家さんが育てている酒米『夢の香』を使った純米吟醸で、キレがありながらふくよかさを感じるお酒に仕上がっています。

来年度には、浪江町に戻って酒造りを再開することが決まっています。ぜひ福島のお魚と一緒に、鈴木酒造の日本酒を楽しんでいただけたらと思います。」

続いて、旧相馬藩の第34代当主・相馬 行胤(みちたね)さん。

「震災以降、漁業は苦しい局面に立たされていますが、本日こうしてたくさんの人に福島の美味しいヒラメを届けることができました。」

お二人のお話から、震災に負けず、新たな一歩を踏み出し始めている福島の方々の姿を知ることができました。また、今回参加者の皆さんにお届けした菜種オイル『油菜 (ゆな) ちゃん』も、相馬の土地をきれいにして安心安全なものを作ろうという地域の方の取り組みのなかで生まれ、安全性を追求し徹底して製法にこだわったものでした。

これからも食べて応援。行って応援。

今回のオンラインイベントは、「福島のおいしくて安全な海の幸を、よりたくさんの人に知ってほしい!」という強い想いから始まりました。

震災以降、地域の方や生産者さんの前向きな取り組みによって、福島では美味しいものがたくさん生まれていることを、実際に料理して、食べて知ることができました。

ぷりぷりの弾力がたまらないヒラメや、初恋の味がするミニトマトなど、魅力あふれる食材がたくさんある福島。

私たちが今できることは、知って応援、食べて応援。

これからも福島の美味しい食材の魅力をどんどん知って、食べて、発信していきたいですね。

▼「アル・ケッチァーノ」奥田シェフのオンライン料理ワークショップ