創業141年!松江の和菓子屋”彩雲堂”の職人さんに習う、上生菓子作り体験♪

職人の技に驚き!茶道界の巨匠・不昧公が愛した松江の和菓子

今回は、『茶の旅【松江・島根県】和菓子職人とつくる♪本格的な上生菓子とお抹茶体験!』と題して、松江市とのコラボレーションで開催した松江の和菓子の魅力を堪能できるPop-Upの模様をレポート!

▼前回の模様

「島根ってどこにあるかご存知ですか?松江に行ったことがある方はいらっしゃいますか?」そんな質問からはじまった今回のPop-Up。行ったことのない方たちも最後には、すっかり「松江に行ってみたい!」の声が起きた、楽しいひとときをお伝えします。

茶道界の巨匠・不昧公も愛した松江の和菓子

松江は京都、金沢と並ぶ3大和菓子どころのひとつです。松江が和菓子どころとして有名になった理由を語る上で欠かせない存在なのが、不昧公(ふまいこう)。江戸時代、松江藩の藩主であった松平不昧公は、後にその茶道感が不昧流と呼ばれる流派になるなど、日本の茶の湯の世界に大きな布石を残した茶道界のスーパースターなのです。今年は不昧公没後200年ということもあり、イベントが目白押し。今回のPop-Upの開催日には、東京・日本橋でもイベントが開催されていました。

そんな不昧公の影響もあり、今でも松江の人たちは大人も子供も日常的によくお茶屋和菓子を楽しんでいるのだそう。

おいしく、見た目も美しい和菓子がたくさんある松江の中でも老舗中の老舗と呼ばれるのが創業141年の「彩雲堂」です。今回はその「彩雲堂」の職人、大江さんに和菓子作りを教えてもらいます!和菓子を作り続けて、40年という大江さんは、全国和菓子協会に認定されている和菓子職人のひとりで、学校などで教えたり、コンクールの審査員を務めたりするなど、和菓子の達人。そんな方に教えていただける貴重な機会に、会場のみなさんの眼差しはキラキラしていました。

熟練の技に驚きの連続の和菓子作り

さっそく、和菓子作りに挑戦!今回作るのは、「花籠(ねりきり)」「わらび餅」の2種類。

まずは大江さんがデモンストレーションで見せてくれます。色をつけた白あんであんを包んでいくのですが…

「これを“包み”といいます。和菓子屋の基本ですね。これを毎日何百とやっていきます」と大江さん。手を動かす一瞬のうちにあんが包まれており、会場からは、「なにが起きたの?」「手品!?」なんていう驚きの声と歓声が!

あっという間に、かたちが変化していく職人技に会場のみなさんはすっかり夢中になっています。

さっそく実際に作ってみることに。ねりきりに色を付け、丸めていき、それであんを包み…と、大江さんが手品のようにあっという間に行っていた作業が結構難しい。食紅の量が多すぎて鮮やかになりすぎてしまったり、あんをうまく包めずはみ出てしまったり…。

同じテーブルのみんなで「こうかな?」「おいしそうにできるかな?」「松江行ったことがある?」など、おしゃべりしながら作っていく楽しいひととき。お話をしていると、松江旅行で「彩雲堂」の和菓子を食べてからすっかりファンになり、何度も松江を訪れているという方もいらっしゃいました。

あんを包めたら、ここから模様を付けていくのですが、それが難しい!

三角ヘラという道具を使い、模様をつけていきます。縦に入れて、斜め、縦に入れて、斜め…と、大江さんがサクサクやっているこの作業が至難の技!

お隣同士で教え合ったり、大江さんにアドバイスをもらったりしながらなんとか完成!

ちょっといびつなのも愛嬌ということで!

みんなで完成したものを見せあったり、撮影したり、和やかに盛り上がっていました。

それぞれ個性が出ていて、それもまたいいですね!

和菓子のデザインは職人のアイデア次第!

ひと仕事終え一息ついている間に、大江さんがさらなる職人技を見せてくれるとのこと。

なにができるのだろうとワクワクしながら、眺めていると、今回もまた鮮やかな手さばきであっという間に椿と鯛を作ってくれました。

「和菓子は、まず見て“おいしそう”と思っていただき、そこから食べて“おいしい”と思ってもらうものなので、デザインはとても重要なのです。また、和菓子は少ない材料と道具で作るので、職人のアイデアが大事!アイデア次第でいろいろ作れるんですよ。
僕自身、季節やそのときの気候によって、デザインや作り方を変えていく楽しみがあったから40年間和菓子職人をやって来られたんだと思います」。
和菓子を日頃から楽しむ文化がある、松江では、和菓子を通して季節感を取り入れることも多いのだそう。

暑い夏にぴったり!わらび餅作り
続いては夏らしい和菓子ということで「わらび餅」を。材料に使われる葛やわらびは体温を下げる効果があるので、暑い夏にはぴったりの和菓子。昔の人はそうやって夏の暑さをしのいでいたのですね。

さて、「わらび餅」を作るといっても、「どうやって作るか想像もできない…!」なんていう、声もちらほら。大江さんに教えてらいながら各チーム作っていきます。

まずは材料をまぜ、小鍋で加熱していきます。ゆっくり混ぜていくと徐々に透明なかたまりが出てきます。さらに混ぜていくと重みが増してくるので、そこに水を少し足し、一気に混ぜ上げ、最後に鍋に叩きつけるように!こうすることで粘り気がプラスされるのだそう。
「これは僕のやり方なので、職人ごとにそれぞれのやり方があります。職人たちがそれぞれの作り方で作るのもまた和菓子の楽しいところですね」と教えてくれました。

アツアツドロドロになったわらび餅にきなこをまぶし、あんを包み込む作業へ。とはいえ、鍋であたためたばかりなので、わらび餅はアツアツです。

「アツい…?アツいよね?」なんていいながら恐る恐る…

「あっつい!」「きなこをまぶしながら包むとよさそう!」「わ、ベタベタになっちゃった」「ちぎるように切るのがよさそう!」など…みんなそれぞれ工夫を凝らしながら包んでいきます。

なかなかお目にかかれないできたての「わらび餅」を目の前に「ちょっと食べてみてもいいかな…?」と味見している方々も。「おいしすぎて、コンビニのわらび餅はもう食べられないかも!」と感動の声が続々上がっていました。

そしてついに完成〜!

和菓子作りの最後はお楽しみのお茶タイム。今回は、不昧公も愛した松江のお茶「中之白(なかのしろ)」を立てて、作った和菓子と一緒にいただきました。この茶器も松江のもので、気軽に抹茶を楽しめるように手入れのしやすい特殊樹脂で作った茶筅と松江の職人さんが作った器のセット。普段なかなかお茶を立てていただくことなんてないので、とっても贅沢なひととき。お茶とお菓子を食べながら、松江の話で盛り上がりました。

「今まで、松江を知らなかった方たちも、今回のイベントで興味を持ってくれたらうれしいです!松江にはおいしい和菓子やお茶がたくさんあるので、ぜひ食べに来てくださいね」。
日本に茶の湯を広めた不昧公が愛した文化を求めて松江探訪なんて、なんだかとても粋ですね。   

今回のPop-Upは、和菓子作りを通して、松江の歴史や職人の技、そして日本の文化に触れられたとても贅沢なひとときでした。
ぜひ、松江の和菓子や文化をもっと知りたい!と思った方は、ぜひお出かけになってみてくださいね。

 

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