洗練されたグルメの街ウィーン。現地で必ず体験したいワインと食の楽しみ方!

こんにちは。KitchHike編集部のChiekoです。

今回は、オーストリア政府観光局とのコラボレーションで開催したPop-Upの様子をお届けします。

前編では、昼に開催されたウィーンのカフェ文化を楽しむPop-Upの様子をお伝えしました。

後編の夜の部では、オーストリアの家庭料理とワイン文化を楽しめるPop-Upの様子をお届けいたします!

2018年は、グルメイヤーを掲げているオーストリア。音楽の都として知られているオーストリアのもう一つの顔になります。

夜の部では、オーストリアならではの調味料などを使い、ウィーンの家庭料理をみんなで準備していきます。

ナッツの香り漂う、定番のパンプキンシードオイルとは?

最初に取り掛かったのは「シュタイヤマルク風チキンサラダ」。シュタイヤマルクとは、オーストリア南部にある州です。そのシュタイヤマルクではサラダに、一口サイズのチキンカツが乗るそうなんです。

まずは、オーストリアから取り寄せたパン粉を使ってチキンのカツレツをみんなで作っていきます。オーストリアのパン粉は日本のものとは大分違い、とてもキメ細かく、この細かさがカツレツをカリッとさせられる秘訣なのだそう。

ウィーンのカツレツと言えば仔牛の「ウィーナー・シュニッツェル」が名物の一つと言われていますが、豚肉でも鶏肉にでもカツレツで食べるのだそうです。

日本と違ってオーストリアのスーパーでは、お肉は大きな塊で売っているため、家庭でお母さんがカツレツを作る時にはキッチンで塊肉をトントントンと叩いて平たくしていきます。マリアさんは、その音が”日曜日の音だな〜”と感じると話してくれました。

また、マリアさん曰く、オーストリアでは日曜日はスーパーが全て閉まり、日本のような24時間営業のスーパーやコンビニがないため、どうしても買い物に行かなければならない時には、隣のチェコまで車で出かけるとおっしゃっていました。と言っても、マリアさんが生まれ育った街、レッツからからチェコまでは車でなんとたったの15分!ただし、言葉が全く違うため、牛乳一つにしても「チェコ語が読めないので、それが牛乳であるかどうかがわからないんです (笑)」なんていう楽しいエピソードも。みんなで料理の支度をしながら、マリアさんやRinaさんとウィーンの話で盛り上がります。

オーストリアの人々にとっての主食は、パンとジャガイモ。パスタやお米など粘り気のあるものはあまり食べないんだそう。ということで本日はドイツパンがたくさん用意されました!こんなにたくさんのパンは、まるで夢に描いていた光景です。

そして、このサラダの最後を飾るのは、「パンプキンシードオイル」。シュタイヤマルク地方はカボチャの名産地だそうで、特にそのカボチャの種から作られる「パンプキンシードオイル」はオーストリアのどの家庭にもあるほどの定番オイルなんです。火を入れないで使え、ナッツのような香りを楽しめるので、サラダにはぴったり!

出来上がった「シュタイヤマルク風チキンサラダ」は食べる直前に「パンプキンシードオイル」をかけていただくことになりました♡

ウィーンならではのワイン文化とは?

チキンカツが揚がったところで、お料理の準備は一旦ストップ。マリアさんから、ウィーンの食文化についてのお話がありました。

「ホイリゲ」で「ホイリゲ」を楽しむ

オーストリアの人々が楽しむ食文化の一つにワイン文化があります。オーストリアワインは、実はあまり海外に出回らず、国内で消費されることがほとんどだそう。そしてそんなオーストリアワインを楽しめるのが「ホイリゲ」というワイン居酒屋。ワインを製造しているぶどう農家さんが、自分のところで獲れたワインを一般の人たちに開放する個人居酒屋のことだそうです。提供される料理は火を通していないものを、というルールがあり、サラダやハム、チーズといったようなものをセルフサービスで各自のお皿に盛り付け、ワインを楽しむのだそう。

さらに、「ホイリゲ」にはもう一つ意味があり、その年に出来た新酒のワインのことをさすのです。一般的にいうボジョレーヌーボーにあたるものですね。オーストリアでは11月11日がその年の「ホイリゲ」の解禁日。そして、ワイン居酒屋である「ホイリゲ」で新種のワイン「ホイリゲ」を飲んで解禁日を祝うのだそうです。

自分たちで作ったワインを、自分たちで楽しむのがオーストリア人のワインの楽しみ方。なんとも贅沢ですね。ちなみに、オーストリアワインには、蓋のてっぺんにオーストリアのシールが貼ってあるんです。

ワインはオーストリア人にとってはお酒というよりは文化的な飲み物。そのため、16歳から飲酒が許可されています。10代からワインに触れ、親と一緒にワインを学んでいく文化があるのだそうです。

オーストリアのワインは全体的に白が多く、割と辛口。この辛さが苦手な方もいてマリアさんもその1人だとか。そんな方には、炭酸水で割ったり、エルダーフラワーシロップを入れたりすると「シュプリッツァー」と呼ばれるワインのソーダ割りになるそうです。ワイン一つにしても、おいしい飲み方を追求するのがオーストリアスタイルなのかもしれません。

「ホイリゲ」にも音楽がある

ウィーンと言えば音楽の都で有名ですが、そんな中「ホイリゲ (ワイン居酒屋)」にも独自の音楽があるんです。アコーディオンとバイオリンで奏でられる音楽ジャンルだそうで、特に解禁日にはみんなで「ホイリゲ」の音楽を楽しみながらワインを飲むそうです。

ウィーンの人々に倣う音楽の楽しみ方

昼の部でもご紹介があったように、ウィーンでは、それこそ日本では高額で簡単には聞くことができない名高い音楽をとてもお手頃な価格で気軽に楽しめます。

声楽家の川上明里子さんが、音楽情報についてお話してくださいました。

ウィーンで一番有名な歌劇場「フォルクスオーパー」では、なんと当日券でも立ち見のチケットがあるそうです。だいたい2時間〜3時間ほど並んで手に入れられるそうです。

オーストリアの近隣諸国も楽しめる旅

現在、日本からウィーンへの直行便は運休中だそうなのですが、「旅を、もっと、自由に」というコンセプトを掲げている旅行会社「旅工房」の山口さんから、近隣諸国を経由してウィーンを楽しむ旅の仕方を教えてもらいました。

ウィーンへは、ドイツ、フランス、イギリス、オランダ、フィンランド、中東諸国……と色々な国を経由して行けるんです。せっかくのヨーロッパですから、行ってみたい国を経由して行かれるのも良いですね。

オーストリアの家庭料理といえばグーラッシュ!

さて、そろそろディナータイムの時間になりました。

煮込み料理が多いオーストリア。中でも「グーラッシュ」は家庭料理の代表。パプリカパウダーをふんだんに使った牛肉の煮込み料理ですが、もともとハンガリー、チェコの料理だったそうです。それが、オーストリアに伝わりウィーン風にアレンジされているのが本日いただく「グーラッシュ」。日曜日に家族で食べるような、ちょっと豪華な料理と言われるているそうです。

特徴は、鮮やかな赤色。秘密はオーストリア産のパプリカパウダーだとのこと、他の産地のパプリカパウダーで煮込むとこんなに綺麗な赤にはならずに茶色になってしまうんだそうです。ん〜。不思議です。

今回Rinaさんは、前日から煮込んでくださっていた「グーラッシュ」を用意してくれました。

さて、どんなお味かとっても楽しみです。

11月11日は「ホイリゲ」の解禁日に乾杯!

待ちに待ったウィーンの食卓!そして、本日11月11日はオーストリアの新酒「ホイリゲ」の解禁日ということで、みんなで乾杯!

ところで、良いワインというとコルクがついているイメージがありませんか?実はオーストリアのワイン、特にこのホイリゲにはコルクではなくスクリューキャップが使われることが多いのだそうです。理由は、熟成させるために置いて楽しむのではなく、出来立てのワインを旬なうちに楽しむから。

早速、私もホイリゲの白ワインを味わってみると、予想外にもシュワッと、微炭酸を感じました。今回はどうやら少しスパークリングのような出来のようで、ですが、もちろん毎年同じような出来になるわけではありません。毎年違うその年ならではのホイリゲを楽しむオーストリアのワイン文化。私も、来年はホイリゲの時期にホイリゲに行って、出来立てのワインが飲みたくなってしまいました。

そして本日のメイン「グーラッシュ」。パプリカパウダーとキャラウェイシードがポイントなのでしょうか。そのスパイスが独特ではあるものの、ずっと食べ続けたくなるようなヤミツキになるおいしさです。Rinaさんが前日から作ってくださっているということで、一晩寝かせたその深い味に、オーストリアの人々が大切にしているゆっくりと時間をかけた過ごし方が反映されているようにも感じました。

新酒のワインに、ドイツパン、そしてオーストリアの家庭料理がテーブルの上を豪華に彩り、みなさんもどこかゆったりと味わっているように見えます。

とその時です。なんと、昼の部でもあったサプライズが夜の部でも!

声楽家の川上明里子さんが、美しき声を披露してくださいました。

おいしいワインと料理、贅沢な歌声に、みなさんおそらく時間を忘れてそのひとときを味わっていたのではないでしょうか。

最後はウィーンの焼き菓子タイム♡

お食事が落ち着いた頃になると、COOKのRinaさんがなんと……!予定にはなかったウィーンのお菓子「アプレフェルシュトゥルーデル」と「ザッハトルテ」の2品を用意してくださいました!これにはHIKERのみなさんも、童心に返ったかのような嬉しそうな笑顔になりました。

オーストリアの家庭でもそうなのでしょうか。

みんなで食卓を囲み、最後にはお母さんの手作りのケーキを楽しむ。オーストリアの洗練された食文化は料理そのものにだけではなく、ゆったりとみんなで味わう、そんな食べ方にもあるような気がしました。

11月11日は、オーストリアの「ホイリゲ」の解禁日。その日程に合わせた今回のPop-Upでは、旬のおいしいワインと共に、手の込んだお料理を心からゆっくり楽しむオーストリアの優雅な食文化を体験できました。

それでも、今回のPop-Upは、オーストリアのほんの一部。これを機に、オーストリアの現地で奥深い食文化を心ゆくまで堪能してみてくださいね。

次回開催予定のPop-Upはこちら!

「グーラッシュ」のレシピはこちら