ウィーンのカフェ文化とお菓子作りをみんなで体験!心ゆくまで楽しむ特別なひととき♡

こんにちは。KitchHike編集部のChiekoです。

先月11月11日(土)に、オーストリア政府観光局とのコラボレーションでPop-Upが開催されました。その様子をレポートいたします!

音楽の都と知られているウィーンは、グルメも楽しめる街でもあるんです。遡ることハプスブルク家が統治していた時代、皇帝においしいものを作ろうと頑張る料理人や菓子職人がたくさんいたこともあってか、昔から食文化がとても洗練されていたのだそうです。

また、17世紀トルコがオーストリアハンガリー帝国を攻めた時に残していったものが「コーヒー豆」。それが発端でウィーンにカフェ文化が根付いたのだと言われています。

無形文化遺産としても登録されているウィーンのカフェ文化を体験できる昼の部をご紹介いたします。

みんなで作る「アプフェルシュトゥルーデル」♡

今回のCOOKは、パリのル・コルドンブルーを卒業し、現地のパティスリー“Laurent Duchene”にて研修を経て、現在は洋菓子教室Sucreries (シュクレリ) を主宰するパティシエRinaさんです。

そんなRinaさんと本日一緒に作っていくのは「アプフェルシュトゥルーデル」。「アプフェル」は「りんご」、「シュトゥルーデル」は「渦巻き」という意味で、アップルパイのような焼き菓子を生クリームを添えて一緒に食べるお菓子です。ウィーンの代表的なチョコレートケーキ「ザッハートルテ」はご存知の方も多いと思いますが、「アプフェルシュトゥルーデル」は「ザッハートルテ」と同じくらい地元では定番のケーキなんだそうです。特徴的なのは、その皮の薄さと形。食べる時には生クリームや熱々のバニラソースを添えていただくのだそうです。

思い切り叩いてこねるパイ生地

ウィーンの家庭では、スーパーに売っている市販のパイ生地にりんごを入れて焼くというのが定番の作り方。でも、今回は現地から直接仕入れてきた材料で生地を一から手作りしていきます!

本日は20人分ほどの「アプフェルシュトゥルーデル」を作っていくため、みんなで手分けをして作っていきます。

まずは、生地作り。その特徴としては、テーブルに強く叩きつけていくところ!「ストレスがある方は、こんな風にご遠慮なく叩きつけてくださ〜い」というRinaさんのお手本を皮切りに、みなさん面白そうに「えいっ!」と生地を叩きつけていました。

生地の中に詰めていく具の主役であるりんご。5人がかりでたくさんのりんごを剥き、薄くスライスしていきます。

そこへバターで炒めたパン粉、シナモンシュガー、ラムレーズンを混ぜていきます。混ぜ始めると、たちまちキッチン全体にフワ〜っと甘い香りが立ち込め、みなさんの顔がさらに笑顔に。いやいや、たまりません。

まるでピザ職人?薄〜く伸ばすパイ生地作り

少し生地を寝かせたあとは、伸ばしていく作業です。そこで登場したのが、布!生地を伸ばしていくのに布を使うと、巻きやすいからとのこと。巻き寿司でも使う巻き簾のような役目と似ているそうです。

「アプフェルシュトゥルーデル」は生地を薄くしていくのがとっても大切。Rinaさんのレクチャー通りとはいえ、「え〜!こんなに薄くしていって破れないの?」というところまでみなさん破れないようドキドキしながら薄〜く伸ばしていきます。

そして紙のように薄く伸ばした生地に、いよいよ先ほどのりんごをたっぷり乗せていきます。具沢山がおいしいですよということで、てんこ盛りに入れていきます。

そして、布の端を持ち上げ、くるっと巻いていきます。みなさん、Rinaさんの手元に大注目!たくさんのシャッターが切られます。

みなさんも上手に巻くことができてご満悦の様子です。

さて、バターを塗って、オーブンへ!これから、30分ほどじっくり焼いていきます。

ウィーンの無形文化遺産である「カフェ文化」とは?

「アプフェルシュトゥルーデル」を焼いている間、オーストリア政府観光局の広報担当、青山マリアさんからおいしい「ウィーン」の秘密、そしてウィーンのカフェ文化についてお話いただきました。マリアさんは、ウィーン育ちの生粋のウィーンっ子。本場の生情報を、写真を使った資料でウィーンの魅力をたっぷり話してくださいました。

カフェは、究極の居心地の良さを求める場所

ウィーンの人たちにとって、カフェという存在は生活の延長であり、「究極の居心地の良さを求める場所」なんだそうです。日本の多くの人たちが考えるものとはだいぶ違うような気がします。

1人でいたいけれど、人に囲まれていたい……と思うウィーンの人々の心を満たしてくれるカフェという場所。朝から夜遅くまでやっているので、自分の行きたい時に行き、好きなだけ過ごし、心ゆくまでゆっくり楽しむのだそう。新聞もカフェには20誌ほど置いてあり、日本のように「ちょっとお茶をしに」「ちょっと友達とおしゃべりをしに」という隙間時間を上手に活用する過ごし方とはまた違い、とても優雅な時間の使い方のようです。

コーヒーをオーダーする時にはご注意を♡

ユネスコ無形文化遺産にも登録されているウィーンのカフェ文化。本場で味わうなら、ぜひたくさんのコーヒーを味わってみてください。と言っても……それは豆の種類ではなく、コーヒーの飲み方!実は、ウィーンでは飲み方の種類がとても豊富なのが特徴なんです。

例えば、カフェでコーヒーをオーダーする時には「コーヒーをください」では足らず、「どんな飲み方で飲むか」も選ぶのだそうです。コーヒー自体のベースはエスプレッソかモカ。そこに、お湯を足すのか、ミルク、生クリームを足すのか、はたまたお酒やアイスクリームなど、自分の飲みたいものを追求できるのがウィーン流スタイル。ぜひ現地で、試したいものです。

最近の新しいザッハートルテの食べ方

また、ウィーンを代表するケーキ「ザッハートルテ」に、最近「ザッハー To Go」という新しい食べ方があるそうです。カフェでゆったり楽しむ以外に、1切れだけをテイクアウトして公園で食べる楽しみ方が若い人たちの間で流行りはじめているとのこと。景観の良いウィーンの屋外でカジュアルにカフェ文化を楽しむのも良さそうです。

ガイドブックに載らない頑固シェフのおいしいレストラン

ここまで甘〜いスイーツの話がたくさんありましたが、グルメの街となればお料理の方も忘れてはなりません。ということで、「ガイドブックにはあえて載らないんだ」と徹底している老舗レストランのご紹介がありました。そこはウィーンの人しか知らないと言われるウィーン料理専門店。料理に強いこだわりのある本格志向のシェフであるため、お人柄も実直、素直。お客さんに対しても、機嫌の悪い時には無愛想に、良い時にはフレンドリーにと、裏表のないシェフだそうです。でも、そんな風に自然体でいるところが人情味溢れているウィーン人の特徴でもあるんだそうです。

そのほか、フォトジェニックスポットとして、世界遺産である「シェーンブルン宮殿」、温室の一部を利用したカフェ「パルメンハウス」、「レオポルド美術館から眺めるウィーン」、「高さ117メートルから眺めるウィーン」など、ウィーンを余すことなく楽しめる情報にHIKERの皆さんはすっかり聞き入っていた様子でした。

やはり、音楽も外せないウィーン

続いて、ウィーンへ行くならやっぱり音楽も楽しんでほしい!と、マリアさんがご紹介してくださったのは、ウィーンで声楽を専門に勉強されていた川辺茜さん。先ほどまで一緒に「アプフェルシュトゥルーデル」を作っていた方だったので、ちょっとしたサプライズでした。茜さんからは、ウィーンの音楽鑑賞の楽しみ方のハウツーを詳しく教えていただきました。

通常、東京などで開催されるウィーン・フィルハーモニーのコンサートは鑑賞するのに最低1万円程度はかかるところ、ウィーンではそれが立ち見でなんと数百円という破格なんだそうです。ウィーンでは、音楽を聞きたいときにふらっと行けるようにと、このような手頃な価格になっているということもあり、ウィーン市観光局のインフォメーションセンターにはその月にウィーン各地で行われるコンサートやオペラのプログラムが毎月パンフレットとなって置いてあるんだそうです。ウィーンへ到着したら、一番最初に取っておきたいですね。

また、音楽を楽しむなら、オペラ劇場がシーズン中の、秋から冬がおすすめとのこと。夏には大きな会場ではあまり開催されないようです。そして何と言ってもウィーンの良いところは、治安の良さ。夜のコンサートが終わってからも夕食を楽しみに街を歩けるほど安全なんだそうです。

東京からウィーンへの行き方は?

さて、ウィーンに行きたい!と思いたったら、吉日。ということで、続いてご紹介があったのは「旅を、もっと、自由に」というコンセプトを掲げている旅行会社「旅工房」の山口さん。ウィーンへの行き方を教えてもらいました。

実は現在日本からウィーンへの直行便は運休しているらしく、再開は2018年5月からの予定だそうです。とはいえ、その間はウィーンの近隣諸国を経由して楽しむ旅もあると、航空会社、経由ごとの旅の組み立て方を教えてもらいました。せっかくのヨーロッパの旅であれば、お得に他の国も楽しみたいですね。

写真は、フィンランド経由でウィーンに行った時の様子。フィンエアーのお得な情報や、帰りに買っておくと良いお土産情報などを教えてもらいました。

みんなで、いただきます♡

さて、30分ほどでしょうか。待ちに待った「 アプフェルシュトゥルーデル」が焼けました!オーブンから出てきた姿は、ん〜♡なんておいしそうなんでしょう!

まあるいアップルパイではないその姿は大人数で楽しめる大きさ。今まで見たアップルパイと全く違います。お皿に乗せ、粉糖をかけて出来上がり!

今回は、なんと嬉しいことに、あのウィーン名物でもある「ザッハートルテ」も味わえることに!まさか、ウィーンの2大スイーツを一度に食べられるとは思っていなかったので、会場は、「わ〜♡」という嬉しさの声で盛り上がりました。

出来立ての「アプフェルシュトゥルーデル」は、パリパリした生地がミルフィーユのように重なり、その中には、熱々のりんご、レーズン、ナッツがまるで食べるジャムのようなジューシーさを持ってとろけ出ています。思わずニンマリしてしまうようなおいしさ!確かに、アップルパイとは違って、フルーツそのものを楽しむような焼き菓子であるかもしれません。そして「ザッハートルテ」。た〜っぷり塗られたアプリコットジャムとチョコレートの組み合わせがたまらず、ウィーンのお菓子文化に思わず焼きもちを焼いてしまいました。もっと食べたい!

出来立ての本場のスイーツに、挽きたてのコーヒーや紅茶にみなさんとても嬉しそうです。

フランス留学時代に初めて一人旅をしたのがウィーンだったというRinaさん。カフェ巡りをされたウィーンでは、マリアテレジアというお酒入りコーヒーを勢いよく飲んで一人で酔っ払ってしまったというお茶目な思い出があるそうです。

今回手がけたのはフランス菓子ではないものの、フランス菓子にも影響を与え、独自のお菓子文化を持つウィーンを、今回のPop-Upを機にますます興味が出て来たところです。と語ってくださいました。

重なるサプライズは、生コンサート?

さて、みなさんでウィーンのカフェ文化を楽しみながら談笑していると、先ほどウィーンで声楽を学ばれていたという茜さんが、なんとその歌声を披露してくださいました。

重なるサプライズに、思わずここが東京であることを忘れそうなほどです。

ウィーンの歌曲からオペラまで奏でるその美しすぎる歌声に、皆さん、ただただうっとりしているようでした。その昔、ウィーンで楽しまれていた音楽が、時代と国を超えて、ここで今、その生の歌声に出会える歓喜で胸がいっぱいになりました。

まるでウィーンにいるような贅沢なひととき。

私は、まだウィーンへは行ったことはありませんが、どこを歩いても写真映えのする美しい街並みに、何度でも味わいたくなるおいしいコーヒーとスイーツ。それらをいただきながら、ゆったりと過ごすウィーンでのひとときがはっきりとイメージできる心踊るPop-Upでした。

夜の部はディナー編。カフェ文化の次はワイン文化をご紹介いたします。お楽しみに!

次回開催予定のPop-Upはこちら!

「アプフェルシュトゥルーデル」のレシピはこちら