海外好き、料理好きの「ママスタ」編集部とKitchHikeがコラボして始まったこちらのコーナー、日本に住んでいる外国人COOKのお宅に訪問し、料理を作ってもらいながら母国の文化や日本で感じることなどざっくばらんにおしゃべりするというなんとも美味しい企画。世界の家庭料理や彼らのライフスタイルをお届けしていきます!
今回は、イタリア人のキアラさんにインタビュー!
前菜からデザートのフルコースをご馳走になります!
イタリアのトスカーナ州の州都、フィレンツェ。街全体が世界遺産に登録され、宮殿や教会、美術館など多くの有名建築物があり、人気の観光地です。
イタリアには地方によって異なるたくさんの郷土料理があるってご存知でしたか?
地方イタリアン大好きライターが、トスカーナの料理をリクエスト!!
なんと前菜からデザートまでコースでふるまってくれました!
素敵なおもてなしに感激してしまいましたが、イタリアの家庭では、普段から前菜、パスタなどのメインディッシュ、魚か肉料理のどちらか、サラダやチーズ、デザート……と順番に出すのが珍しくないそうですよ!
日本のお店とは違う!本場イタリアンの家庭料理を体験
まずは前菜「パッパアルポモドーロ (パンのトマト煮込み)」「ミックスチーズ入りポレンタ」「生ソーセージと菜の花の炒め」です。
「パッパアルポモドーロ」はフィレンツェの名物でもあり、硬くなった食パンをトマト煮込みにしたもので、トマトのマイルドな味とふわっと柔らかい食感でとっても美味しい!余ったパンを美味しく料理に生かすことができるなんて素敵ですね。
「ポレンタ」は、北イタリアの伝統食でもあり、とうもろこしの粉を水で煮込み、ひたすら混ぜるだけ!パスタやパンの代わりに食べるもので、シチューにかけたりお肉料理と一緒に食べることが多いそう。
今回は、パルメジャーノチーズやブルーチーズをたっぷり入れていただきました!チーズ大好きだから嬉しい~!

「生ソーセージと菜の花の炒め」は、サルシッチャと呼ばれるイタリアのソーセージで、豚腸に詰めた、スパイスとハーブが効いた豚のひき肉と、菜の花をオリーブオイルで炒め、ニンニク、タカのツメ、塩・胡椒で味つけたもの。味のバランスが最高によく、と~っても美味しかったです!
こんなに菜の花が美味しいなんて!家で作ってみよう~

メインは「ニューディ」、別名「裸ラビオリ」と呼ばれる、ラビオリ (パスタ生地に具を入れたもの) の中身だけを茹でたもの。
茹でたほうれん草、リコッタチーズ、小麦粉、卵を混ぜて丸め、茹でるだけ。こちらはキアラさんと一緒に作ってみました!生地が柔らかいのでまとめるのが難しい……けど一緒にお料理できる体験はやっぱり楽しい~!ソースはフライパンにバター、セージ、生クリームを熱して簡単に作れちゃいます。
デザートには手作りの「カスタニャッチョ」と「チョコレートサラミ」を出してくれました。「カスタニャッチョ」は、栗の粉、オリーブオイル、ローズマリー、ナッツ、ドライフルーツ、牛乳もしくはお水を混ぜて焼いたトスカーナの伝統的な焼き菓子。イタリアの地方菓子は、素朴だけど簡単にできるものばかりで家庭的なんですね~。
「チョコレートサラミ」は、チョコ、砕いたビスケット、バター、お好みのナッツを溶かして棒状にまとめ、冷蔵庫で固めたもの。

見た目が本当にサラミみたいで、スライスして食べます。チョコレートの割合が多くないので甘さも控えめで意外なお味!まるでイタリア旅行に行ってるような珍しい料理を堪能でき、ますますイタリアの地方について興味が湧いてきます。
イタリアの女の子は30過ぎても焦らないし事実婚が珍しくないわ
さて、お料理が終わったところで、プレイボーイが多いイメージのイタリアの結婚観や日本男性の印象を聞いてみましたよ~!
日本とイタリアで結婚観の違いはありますか?
– キアラさん (以下、敬称略)
あります!日本にいると、30前後の女の子は焦るでしょ?イタリアだと結婚できないから焦るなんてことは絶対ないですよ!そもそも、ずっと一緒に暮らして結婚しないカップルも沢山いるの。事実婚が珍しいことじゃないんです。子供ができても結婚しないのもおかしくないですよ。
え!?子供がいて結婚しなくてもおかしくないんですか?結婚に対して執着がないのかな?では、日本とイタリアの恋愛事情の違いは感じますか?
– キアラ
日本の男性はやっぱりシャイな方が多いと思います。イタリア男性のほうが、好きとか関係なく女の子に対してアピールしてくれることが多いですよ。イタリアに帰ると特に思うんですけど、例えばカフェでラテを頼んだら、男性の店員さんがハートのラテアートをしてくれて「これは君に対する僕の気持ちだよ!」な~んて笑いながら出してくれるけど、日本でされたらびっくりしちゃいますよね (笑)。
そういうことが自然にできるのがイタリア男性なんですね!日本だとチャラ男になっちゃいますね(笑) では、カップルの付き合い方の違いはありますか?
– キアラ
イタリアに限らず欧米は、自分が行くところに相手も連れて行くのが当たり前なことが多いと思います。友達と会う予定があったら、彼氏も連れて行くのが普通なことなんです。そういう点でいうと、日本で私も集まりに連れて行ってほしいのになと感じたことはありますね。
子供がいる女性のライフスタイルの違いは感じますか?
– キアラ
イタリア女性は、子供を産んでも仕事を続ける人がほとんどかな。専業主婦は少なくて、おばあちゃんに子供を預ける人が多いです。子供がいてもつきっきりにならないから、夫婦になっても男女の関係を保っていられるわ。でも、マザコン男多いかも (笑)。日本だと社会人になったら家を出る男性が多いけど、イタリアでは30歳の男の人でも実家にいるのがおかしくないわ。
イタリア人からしたら、朝食以外でカプチーノを飲んだらおかしいと思われるのよ (笑)
日本のイタリア料理で本場とのギャップを感じるものはありますか?
– キアラ
あるある!例えば、コーヒーはイタリアではカフェでゆっくり飲むものではなくて、立ち飲みでエスプレッソをぐいっと一杯飲んだらすぐ出ていくものなのよ。それから、カプチーノも朝しか飲まないわ。牛乳が入っていてもたれるイメージだから、昼食や夕食後にカプチーノを飲むなんてありえないの。イタリアで、外国人が食後にカプチーノを頼んでて、スタッフが「オーマイガー」って顔をしてたの。それを見た他の人がエスプレッソ頼んだら「やっぱ食後はそうだよねー!」ってなったらしいわ (笑)。
そうなんですね!?恥ずかしいからもうカプチーノを食後に頼むのはやめます (笑)。
– キアラ
あとは、日本では○○のペペロンチーノとかアレンジされたものがあるけれど、イタリアではペペロンチーノと言ったらにんにく、タカのツメ、オリーブオイルだけしかないわ。あと、カルボナーラは生クリームを入れないし、ナポリタンが日本オリジナルのパスタなのは有名よね。よく聞かれるんだけど、ピザは家であまり作らないから外に食べに行くことが多いかな。日本人がラーメンを外食で食べるのと同じ感じ。あ!日本では、日本料理は砂糖をよく使うけど、イタリアでは砂糖はお菓子には使うけど、料理にほとんど使わないわ!
日本では身近なイタリア料理も、現地の人からみるとやはり違うこともあるんですね。イタリアは地方によっても違うとのことなので、そのほかの地方も調べてみたいと思います。グラッツェ!キアラさん!
Information
キアラさんの家庭料理を食べに行ってみよう!
- この記事のメニュー:イタリアン家庭料理 (季節によって内容が変わることがあります)
- 場所:駒込駅 (JR)より徒歩10分
▶日本に住む外国人の食卓メニューを見てみる
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