震災がきっかけで、持続可能な暮らしのためにナチュラルフードに行き着いた・COOKインタビュー: MasaoさんとYuiさん

こんにちは!KitchHike編集部です。
今回は、メニューだけでは伝えきれないCOOKの個性や料理へのこだわりをもっとHIKERさんに伝えたい〜!ということで、この度気になるあのCOOKへインタビューをしてきました!

今回インタビューしたのは、「がじゅま〜る」というユニット名で組まれているCOOKのMasaoさんとYuiさんです!

幼少期のころの料理にまつわる思い出があれば、教えてください。

-Masaoさん (以下、敬称略): 野球にサッカーとスポーツが大好きだったのでクラブに入って野球とサッカーばかりやっていました。母親の作る料理は全部好きでしたが、試合の時に作ってくれるお弁当は特に好きでした。お弁当の蓋を開ける瞬間は今でもアガりますね~(笑)。

– Yuiさん (以下、敬称略):  小さい頃は母のつくる手作りのスコーンやにんじんゼリーなどがとても楽しみでした。季節行事も大切にしていた母だったので、桃の節句や節分、クリスマス、冬至など、行事食を家族みんなで楽しむ家庭でした。私の中ではそれが当たり前で育ったのですが、クリスマスに家族みんなでパーティー用のとんがり帽子をかぶってわいわい楽しく食卓を囲む家庭って、なかなか当たり前ではないんだなと、中学生の頃に友人たちと話をしていて気付きました (笑)。

母方の祖父が青森の漁師なので、お正月などに遊びにいくといつも大人数で食卓をわいわい楽しく囲んでいた記憶もあります。採りたての透き通ったイカの刺身を生姜醤油で食べるのが大好きな小学生でした (笑)。祖母もとっても料理上手で、大学進学で岩手から上京してきた時も、よく手作りのお餅や塩辛、いかずし(青森県名産物)を送ってくれました。

父方の祖父はお米作りの農家で、祖父と祖母が作ったお米を食べて大きくなりました。小さい時から祖父たちが作ってくれたお米を食べてきたので、お米はつくって食べるもの、という認識があり、上京して友人がスーパーでお米を買っているのをみて衝撃を受けました (笑)。

今思うと、漁師と農家の孫としていろんな貴重な経験をさせてもらってたんだなぁと思います。 不思議といま、生産者の方々と関わる飲食の仕事をしていることに、祖父達との繋がりも感じています。

料理をはじめたきっかけは?

-Masao: 20代前半にハワイに語学留学をしていたんですが、現地で日本食が恋しくなって自炊しだしたのがきっかけですかね。毎日作っていたわけではないのですが、お味噌汁とか日本食は食べるとホッとするのでよく作っていました。

震災後、食べるもので自分の体を整えていくということに目覚め、生活の中にヨガを取り入れたり、玄米や自然農の野菜などをとりいれるようになりました。

自分で作ると、その時その時の体調にあわせて塩の加減を調整したり、体が求めている味付けをすることができるので、きちんとした自炊は本当に体にとっていいものだと実感しましたね。

-Yui: 料理上手な母のもとで育ったのですが、私自身、料理のセンスはびっくりするほどありませんでした (笑)。 そんな私が料理の基本を学んだのは、大学でした。もともと小学校の先生になりたいという夢があり、教育学部の家庭科専攻に進学しました。授業の中に調理学という授業があり、その中で野菜の切り方や調理の基本となることを教えてもらいました。

アルバイトでも、なぜか当時すごく惹かれた牛丼のチェーン店でキッチンの仕事なども数年していました。調理する、というほどのキッチン仕事ではありませんでしたが、自分が盛った牛丼で終電帰りのサラリーマンのお客さんが美味しいって食べてくれることが、当時はなんだかすごく嬉しくてやりがいを感じていました (笑)。今思うと、自分が作ったもので誰かが喜んでくれるということがすごく嬉しかったんだと思います。実際に今の仕事でもそれが原動力となっています。

料理の経歴を教えてください

-Masao: 震災をきっかけに持続可能な暮らしについて物凄く考えるようになり、自分自身の生活にナチュラルフードやオーガニックの衣類・生活用品などを少しずつ取り入れるようになりました。 その時に日本創芸学院の通信講座でナチュラルフード(有機野菜・無添加食材)の勉強をしながら、自然食・発酵食・保存食の料理教室やセミナーなどに通ったり、海外旅行先でも現地の料理教室に参加したりするなど、興味のあるものにはとことん参加して勉強しました。

学校の勉強はあまり好きではなかったですが、美味しいごはんを食べたり美味しいお酒を飲みながらする勉強はいくらでも出来ますね (笑)。 今年もポートランドに行ってヴィーガン料理や現地のオーガニックフードについて勉強しに行く予定です。 そして、今のこの仕事にいきているのはやっぱり今までのいろんな経験だと思っています。海外での生活や、戻ってきてからは古着のバイヤーとしていろんな国を飛び回って服の買い付けをしたり、インテリアのコーディネートの仕事などもしてました。ケータリングなどのテーブルコーディネートなどの構想を練る時などにそういった今まで見てきたもの、感じてきたことがいきているなぁと実感しますね。これからもいろんな刺激を常に求めていきたいですね。

-Yui: 調理の基礎は大学で学びました。実務的なスキルよりも知識としての学びが多く、当時の専門書などは今でもよく目を通しています。特に最近では、お子さま用のお弁当などをおつくりさせていただく機会が多く、年齢に合わせた食材の選び方や栄養バランスなど、献立を考える際には当時学んだことがとてもいきています。

震災があった年にパートナーのMasaoさんに出逢い、より自然な食について考えることが多くなり、ナチュラルフードについて共に勉強をするようになりました。各分野において活躍されてる方々のお話を聞きにいったり、料理教室に参加したり、海外に旅行に行く時も現地の方の料理教室に参加するなど、幅広く今も学びを続けています。これからもずっと、学びつづけていきたいと思っています。

得意な料理のジャンルと魅力を教えてください。

-Masao: ナチュラルフードを学んだというのもあり素材の味を活かした自然食だったり、動物性の食材を使用しないヴィーガン料理が得意です。

-Yui: 和食や洋食、などのこれといったジャンルではないのですが、素材の味を生かした、ナチュラルフードの料理をつくることが得意です。素材の味を生かす、と聞くとやはり薄味でちょっと物足りなさを感じるようなイメージがありますが、できるだけしっかりとした味付けで、かつ素材の味も生きているような調理法で日々おつくりしています。私たちの中でのナチュラルフードは「不自然でなく、生命力のあるもの」だと思っています。手にとったとき、ずっしりと、重く、生命力を感じる野菜などは、本当に食べていてパワーをもらえます。食べて元気になれる、そんな料理を作り続けていきたいと思います。

ふだんはどんなお仕事をされているんでしょうか?

-Masao&Yui: GAJYUMAARU (がじゅま〜る) というケータリング・デリバリー専門のお店をやっています。ドラマやCMの撮影現場にお弁当を届けたり、現場に行ってお食事を提供するケータリングを行ったりしています。 またパーティーやレセプション・結婚式などのケータリングもやっています。

KitchHikeのCOOKになった動機は何ですか?

-Masao: 以前HIKERとしてタカコさんのPop-Upに参加させて頂いた時に、作る人と食べる人が気軽に話せたりお話を聞けたり出来る環境が凄く良いなと思いCOOKに興味を持ちました。 ハイカー同士も気軽に交流できて、作る人の想いや拘りなども聞きながら美味しいご飯が食べれるのは本当に素晴らしい環境だと思います。

-Yui: はじめはHIKERとしてKitchHikeに参加しました。初めはMizukiさんのPop-Upに参加をし、初めて会った人たちとご飯を一緒につくって一緒に食べる、ということがびっくりするほど楽しくて、そこから色々なCOOKさんのPop-Upを探すようになりました。TakakoさんのVeganごはんを食べにいった時も食についての話やいろんな国の話などを交えながらご飯を食べるという、作り手と食べる人が近い食卓というのがとても魅力的でした。そこから、COOKとしてもキッチハイクに参加するようになりました。

COOKとして心がけている事はなんですか?

-Masao: 僕らの作るご飯の主役は、野菜やお米を作ってる農家さんだと思っているので、なるべく素材本来の味を味わってもらえるような調理を心掛けています。 僕ら自身も実際食べて本当に美味しいと思える野菜やお米を作り手の想いと一緒にお届け出来るように心掛けています。

-Yui: なかなか普段は食べなかったり、食べたいけど作る時間が……というような、HIKERのみなさんが食べてほっとできるような素材を生かしたメニューになるように心がけています。特に今まで開催してきたPop-Upは平日の会社帰りの方が多いので、できるだけ体に負担がなく、ちょっと実家に帰ってきたかのような、ほっとできるご飯や雰囲気を提供できるよう心がけています。

最近開催したPop-Upについて教えてください。

-Masao: 最近は徳島県とのコラボ企画にCOOKとして参加させて頂き、徳島食材を使用したヴィーガン料理を作らせて頂きました。 調理しながら改めて徳島県の食材の素晴らしさを知ることができ、また徳島市の行政の方達との想いも聞きながらご飯をHIKERの方達にお出しすることができるなど、 食を通じて徳島を身近に感じることが出来るとても素晴らしいイベントでした。

-Yui: メインとなる食材をすべて同じところのものを使って調理するという経験は私自身初めてのことでしたが、作りながらその土地柄を知っていくということがとても楽しかったですし、来てくださったHIKERの皆さんも徳島の魅力に耳を傾けながらその土地の食材を味わうという時間を楽しんでいただけてとても貴重なPop-Upでした。

今だから言える失敗談はありますか?

-Masao: とくに失敗という失敗は無いんですが、いつもバタバタしてしまうので、時間に余裕を持って何事も望みたいと思っております (笑)。

-Yui: 失敗……う〜ん。これといって思い浮かばないのですが、きっと失敗だらけの人生です (笑)! けれど、失敗は成功のもと!とうまいこと言って今まで生きてきたので、それもきっと見えないところで多くのあたたかい手が添えられてきたからだと思っています。日々支えてくれる家族や、応援してくれるみなさま、食べに来てくれるHIKERさんたちのおかげで今があります。

どんなHIKERさんに食べに来てもらいたいですか?

-Masao: どんな人でもウェルカムです(笑)。 僕自身も色々な人とお話したいと思っていますし、食を通じて交流できる場所って本当に素晴らしいと思うので。 美味しいご飯とお酒を飲みながら色々な繋がりが増えたらよいな~と思っています。

-Yui: おいしいごはんを楽しく食べたい。というすべての方に来ていただきたいです(^^) 何を食べるのかということと同じくらい、「どう食べるのか」ということもとても大切なことだと私たちは思っています。 おいしいごはんを一人で食べるのか、みんなで楽しく食卓を囲みながら食べるのか、その時その時できっと同じものを食べても感じるものは違うはずです。作り手と食べる人やそこに集った人たちの交流が、さらにご飯を美味しくしてくれるというところに、キッチハイクの魅力があると思います。みんなで楽しく、ご飯を食べたい!そんなみなさまをお待ちしております(^^)

今後は、どんな料理やワークショップを予定していますか?

-Masao&Yui: ソーシャルアパートメント×KitchHikeのみんなの食堂という企画でPop-Up開催予定です。 あと今年はポートランドに行ってヴィーガン料理など現地で勉強してくる予定なので現地で学んだ事を活かしたPop-Upもやりたいですね. あとは大豆ミートを実際にみなさんと一緒に水から戻して、いかに肉よりも肉らしい大豆ミート唐揚げを作るかなどのちょっとマニアックなPop-Upも開催したいなあと思っています。

ズバリ!好きな料理/食べ物とその理由を教えてください。

-Masao: 自然栽培で育った元氣な野菜 理由……何の力にも頼らず育った生命力のある野菜は力強くて、野菜本来の味をしっかりと感じる事が出来ます。そういった物を食べることで、自分の身体も生命力が溢れて元氣になり、 またそういった食べ物を選択する事によって、地球も生命力が溢れて健康になると僕らは考えています。

-Yui: お米です!土鍋で炊いたごはん、羽釜で炊いたごはん、もう、おいしいご飯が大好きです! 塩をぱらりとかけて、あとはそこにお味噌汁があればもう、完璧です。 ササニシキなどさっぱりとしながらも味わい深い品種のお米が好きです。そこまで主張するでもなく、慈味深い味わいはどんな料理にも合うと思います。

料理や食を通して、これから挑戦していきたいことは何ですか?

-Masao: 食べ物を育てるところから始まって、収穫して、収穫したものを調理して、調理したものを頂く、といった全部を体験しながら美味しく楽しく食について学ぶ教室をやってみたいです。

-Yui:いろんなことに対してのメッセージなどを食を通して表現していきたいです。ひとつの料理として形になるまでに、たくさんの時間や人の想いがそこに注ぎ込まれていますが、なかなかそこまで思いを巡らせて食べることって少ないと思うんです。作るのに何時間もかかっても、食べるのは本当に一瞬。その一瞬にどれだけのメッセージを込められるかということをこれからは考えていきたいなと思います。

最後に、食べに来るHIKERさんに一言お願いします!

-Masao&Yui: ほっと一息、元気になるような、そんなご飯を楽しい食卓と共にお届けできればと思っています(^^) 是非気軽にふらっと、Pop-Upに遊びにいらしてください!

みなさん、いかがでしたでしょうか?

MasaoさんとYuiさんの手がける心のこもったおいしい料理を食べに足を運んでみてくださいね!

誰のごはんを食べに行く?