一杯のビールで、どんな人ともつながれる。「あちらのお客様からです」を500回くりかえして、数々のドラマを生み出した奇跡の3日間を振り返る【長編・現場レポート】

こんにちは!キッチハイクのMasatoです。

7/29・8/4-5の3日間、ビールをおごってもらって輪になる企画「#あちらのお客様からです」(以下、本企画)を実施しました!
会場は、YONA YONA BEER GARDEN in Ark Hills(7/29)、YONA YONA BEER WORKS 恵比寿店(8/4-5)(運営:株式会社ワンダーテーブル様)にご協力いただきました。

ありがたいことに、本企画は実施以前から大きな注目を集めておりました。facebookイベントを公開したところ、合計リーチは174,000人、「興味あり」が2,595人!

そして、迎えた当日。本当にたくさんの方にご来場いただけました!暑い中、足を運んでくださった皆さま、誠にありがとうございました!会場は想像以上の盛り上がりで、累計500杯以上のおごり・おごられが生まれました。

どれくらいの盛り上がりだったかというと、YONA YONA BEER WORKS 恵比寿店の8/4の来場者が通常の4割増し、店舗売り上げがなんと過去最高(!)になったそうです。さらに、おごっていた銘柄「よなよなエール」がすべてなくなってしまうという嬉しい(?)ハプニングも。
お客様も、お店も、キッチハイクも、みんながハッピーになる。幸せすぎる企画となりました。


Instagram #あちらのお客様からです

さて、今回の狙いは、食でつながる体験をたくさんの方に提供すること。「食でつながる暮らしをつくる」キッチハイクが、皆さんに食でつながる楽しさ・豊かさを味わってもらいたい!と企画しました。立ち上げの際に、意識したことがこちら。

・無償でふるまうこと
喫茶ランドリーを手掛ける、株式会社グランドレベル代表の田中元子さんは、道行く人にフリーコーヒーを配っています。手作りの公共づくり(マイパブリック)を実践されています。その結果、時にはたまたま通りかかった知らない人同士が談笑する場が生まれることも。開かれた場所で、人が出会い・つながることは、とても豊かだと思います。私たちも「ただその場所にいた」人がゆるりとつながれるような、豊かな場づくりを目指しました。

・つながりを連鎖させること
2014年、米フロリダ州のスターバックスであるニュースがありました。自分の後に来店した客にコーヒー・サンドイッチを「おごる」行為がブームとなり、2日間で750人に連鎖したというのです。”Pay it Forward (恩送り)”とはまさにこのこと。「おごる」が連鎖していくことで、よりたくさんの人を巻き込み、大きなつながりが生まれました。私たちも、体験の中に「連鎖」を起こすことで、より広く濃い体験が作れると考えました。

終わってから振り返ると、この2つを取り込んだことが、やはり本企画が大成功となるカギでした。

いったいどうして、こんな盛り上がりを見せたのか?その熱気を肌で感じていた僕からの現場レポートをお届けします。

奇跡その①人生で出会うはずのなかった人とつながる

会場にいたのは、おごるきっかけがなければ一生出会うはずのなかった人たち。そんな彼らが、一緒にカンパイをすることで「出会い」、笑顔を交わす。見ず知らず同士が、一杯のビールでグッと近い存在になっていく。まさに、人と人がつながるドラマが生まれる瞬間を、僕は数多く目の当たりにしました。さらに、おごりは連鎖していくのでどんどん、その輪が広がっていきます。


「ビールお好きなんですか?」
「そうなんです!よなよなエールが好きで!」
「いいですね!私もです!」

何気ない会話ですが、出会ったばかりの人たちが、ビール一杯あるだけでこんなにも和やかに会話している状況を想像できますか?

マッチングやレコメンドで最適化されたこのご時世、こんなに予想外な出会い自体なかなかありません。だからこそ、「予想外な出会い」に巻き込まれた人たちは、特別な体験をしたように感じるのでしょう。

「人生は出会いだ」と言いますが、こういった予想外の出会い・つながりが、私たちの人生をちょっと広げてくれるんです。

奇跡その②一杯のビールは、どんな垣根も越えていく

さらに驚くべきことは、本企画であらゆる世代・国籍を越えた交流が生まれたこと。家族連れから、老夫婦、外国の方まで。本当に幅広くさまざまな人がおごり・おごられて、つながる現場が生まれていました。性別や年齢などの違いを越えた、人と人の純粋なつながりです。

子供はオレンジジュースでカンパイをしました!


でも、なぜでしょうか?それはきっと、ビールをはじめ、食にはロジックが必要がないからだと思います。「おいしいですね」「そうですね」と頷きあうだけで、絆が生まれる。相手が何者なのかを知らなくても、共感できてしまう不思議な力が、食にはあります。

最近、多様性の議論が盛んに行われています。そんな中、この現場は既に自然とお互いが純粋に場を楽しみ、お互いを許容する空間になっていました。自分から一杯ごちそうする。一緒にカンパイをする。笑いあう。肩の力を抜いた「一杯のビールのつながり」の前に、そもそも垣根はありませんでした。

奇跡その③誰かにおごると、誰でも「あたたかい人」になる

誰かにおごり、おごられることは「人のあたたかい面を引き出す」ことを、何度もかみしめました。

スタッフ  「こちら、ビールをお持ちしました」
おごられる人「え、頼んでないのですが・・・」
スタッフ  「いえ。実はこのビール、あちらのお客様からです!」
おごられる人「・・・えぇ!?」

おごられた側が振り向くと、おごる側が満面の笑みでぶんぶんと手を振っています。そんな姿を見たら、おごられた側も自然と笑顔になってしまいます。なんという状況でしょう。


誰かに一杯おごり、食をわかつことには「与える」幸せがあります。おごられた人は「もらう幸せ」があります。そして、一緒に食を楽しむ幸せがあります。だからこそ、自然とあたたかな気持ちが芽生えるのだと感じました。

参加してみてどうでしたか?と話を聞くと、
「最初はびっくりしたけど、とても楽しかった!」
「なんだかいいことした気分!」
「次につながっていくのが面白い」というコメントが。
誰もが「知らない人におごったことなんてない!」と言っていましたが、おごった後の皆さんの表情はとっても晴れやかでした。

一杯のビールを誰かにおごることで、得られるもの。それが連鎖して作り出す場。本当に、想像以上でした。本企画に参加された方にとって、忘れられない体験になっていたら嬉しいです。

予想外の出会いがあること。垣根を越えたつながりが生まれること。人のあたたかさが引き出されること。どこまでも幸せな空間と、食の交流のエッセンスがつまった体験がそこにはありました。

私たちが本企画をやる意味

今回、どうして「#あちらのお客様からです」という企画をやろうとしたのか。少しお話しさせてください。この企画は、キッチハイクの理念のもと、仕組化され、実施されたものでした。

キッチハイクは、食でつながるコミュニティサイトです。現在毎月300のごはん会が開催され、約2,000人が一緒にごはんを囲むサービスとなっています。その上で、私たちはサービス外でも食でつながる楽しさ・豊かさを感じられる体験をつくりたい!と考えました。

その時に浮かんできたアイデアこそ、誰もが一度は憧れる「あちらのお客様からです」でした。バーカウンターの端からドリンクがシャーーッと滑ってくる、アレ。(今回は、滑ってこないのですが。笑)

まったく知らない人におごり・おごられ、一杯のお酒でつながること。盃を交わして、交流すること。よくよく考えると、これほど面白くて共食のエッセンスが詰まった行為はありません。特に、不可分な液体を一緒に飲む行為は、古来より他者と仲を深める共食儀礼でした。

現代社会は、つながりが希薄化したといわれます。もちろん、人とつながることが必ずしも良いこととは限りません。ただ、日々、スマホばかり見つめるようになった私たちは、どんな空間にいても、同じ場にいる他者に対してよそよそしくなってしまいました。

それに対して本企画は積極的に知らない人と出会い、セッションすることを目的としていました。一杯のビールで、人生で絶対になかった驚くべき出会いを体験できます。「あちらのお客様からです」という行為・フレーズは誰もが知っているけど、誰もやったことがない。これはつまり、「きっかけ」さえあれば、たくさんの人に参加してもらえるチャンスがあるということ。

だからこそ、キッチハイクは本企画をたくさんの人に体験してもらうことで、食でつながる機会をつくることに決めました。そして、この企画が受け入れてもらえるように、徹底的な仕組み化を行いました。

キッチハイクが大切にする価値観に、「メッセージより仕組み化」という言葉があります。メッセージで心は動いても、身体は動きません。人を動かすのは圧倒的な「仕組み」です。本企画でも、きちんと人が動くよう「仕組み化」を強く意識しました。

その結果、たくさんの方に楽しんでいただき「食のつながり」の価値を共有することができました。

食のつながりを取り戻し、世界をアップデートする

本企画を通じて、参加者の皆さんと確かめたこと。それは、食でつながることがこれだけ幸せで、楽しい時間を過ごせるということでした。食で人がつながりあう世界は、とても豊かだと思います。

21世紀、暮らしの変化に合わせて食のスタイルも大きく変化しました。忙しい現代人に合わせて食事もどんどん最適化が進み、孤食が増えました。それによって生産性・効率は上がったかもしれません。ですが、食って栄養摂取や、効率ばかりが大事なのでしょうか?これが本当にあるべき食の姿だというには、どうしても違和感があります。

実際、一人で食べている人の49.6%が「誰かと一緒に食べたい」という気持ちを抱えています(「みん食白書」調べ)。食を通じて人とつながりたいという気持ちは、私たち人間の本質なのだと思います。

実は、一人で食事をするようになったのは、せいぜい100年ほど前。長い人類の歴史を振り返ると、人類はずっと誰かと食を分かつことで生活していました。そして、食は交流の場でした。

こんな時代だからこそ、キッチハイクは「みんなで食べること(=みん食)」が “ふつう” の世の中にしたいと思っています。食の本質である、「交流」を現代に取り戻したいのです。本企画の結果から分かるように、たとえ一杯のビールでも、食のつながりはこれほど豊かで楽しいものです。

「ハレとケ」という概念がありますが、ケの日(日常)が豊かになることは、人生が総じて豊かになること。私たちは決して特別なことをやろうとしているわけではなく、日々の食事から、当たり前のように食でつながる世界にしたいと思っています。

そんないい未来は、一秒でも早く来た方がいい。キッチハイクを通して食のつながりを増やすこと、食でつながる大切さを伝えるブランドアクションをとり続けること。

キッチハイクは、これからも「食でつながる暮らしをつくる」ために、どんどん挑戦していきます。

「食でつながる暮らし」を体験したい方へ

「食でつながる暮らしをつくる」ため、生まれた仕組みが「キッチハイク」というコミュニティサイトです。
ここでは、食でつながる面白さに共感したユーザーが集まり、毎月300以上のPop-Up(ごはん会)が開催されています。初めて会う人たちと一緒にごはんを作ったり、誰かのお家の家庭料理を食べに行ったり、みんなで気になるお店を巡ったり。Pop-Upの種類もさまざまなので、あなたにぴったりな体験がきっと見つかると思います。

本企画を通して、「食でつながる暮らしっていいな」「キッチハイクって面白そうだな」とすこしでも感じてもらえたら、私たちの狙いは本当の意味で大成功です!(この記事がたくさんの方に共感いただけたら第二弾も検討しようと思っています。シェアやコメントお待ちしております!)

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ぜひ、「食でつながる暮らし」を体験してみてくださいね。

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