ダイエット中の人は要注意!トルコ流びっくりなおもてなし。突然の訪問でもバッチリもてなすってホント?

こんにちは。トルコ在住ライターの三浦静恵です。

ここトルコには、キッチハイク文化が根付く素地がすでにばっちりあるんです。

今日は知っていて損はないトルコ流おもてなしをちらっとご紹介いたします。

 

「近くに来たからちょっと顔出すね」

確かバスを降りたのが5分前。バス停から家に向かう途中に電話したはず。

あれから5分しか経ってないはずなんだけど…。

「いらっしゃーい。久しぶり―! 来るんだったら前もって言ってくれればよかったのに。急いで準備したからこれくらいしかないんだけど…。さ、座って座って」

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突然の訪問客にも動じないのがトルコ流

テーブルの上には白チーズのパイ、レンズ豆をすりつぶして作った団子、ブドウの葉のピラフ巻、アップルタルト、バクラワ(クルミ入りパイのシロップ漬け)。

この中でバクラワだけがお店で買ってきたデザート。

それ以外はすべてお手製。

飲み物はコーラに始まり、チャイ、そして食後のトルココーヒー。

5分前ではなく20分前に連絡をしようものなら、ポテトサラダもしくはクスル(粗挽き小麦を使ったサラダ)もテーブルに並んでいたはず。

 

とにかくトルコ流のおもてなしはスピーディ&胃もびっくりのボリュームなのです。

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とにかくおもてなしが大好き この日の朝食はベランダで

最初はとにかくびっくり&クエスチョンマークのオンパレード。

よくもまぁ、短時間でこれだけの量を用意できるものだと感心していたけど、今はもう驚かない。

これには納得できる仕掛けがあることを知ってしまったから。

トルコではいつ誰が来てもいいように、常日頃から軽食やスイーツを用意しておくのです。

それも半端ない分量で。

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ピーマン、ナス、マッシュルーム、スジュック(トルコ風サラミ)、パストゥルマ(様々なスパイスでコーティングされた干し牛肉)

朝食が済んだら、料理の仕込み開始。

この時点で夕食の準備にかかることもあるけれどメインはあくまでも常備用の軽食類。

ケーキ類なら多めに作って冷凍もしくは半調理で冷凍。

日持ちの良いパイやクッキーもたくさん作って準備万端。

 

世間話をしながら食べ始めるといつの間にか皿は空っぽ。

ふた皿目に突入する頃にはチャイも飲み頃になって……。

いけない、いけない。ここで自分を抑えないと後で後悔することに。

だって、これらは小麦粉、米、穀類等々、加重街道まっしぐらの炭水化物祭り。

しかも美味しいからタチが悪い。

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ちょっとした集まりでもとにかくたくさんの食事が食卓に。この日は30種類以上が勢ぞろい

遊びに来てくれた客人の胃袋を満たせないなんて、もてなす側としては失礼千万。

対するもてなされる側は目の前に皿を置かれたら食べ切るのが流儀。

ここであったが百年目。ハブに睨まれたマングース。

これらを腹の中に詰め込んでいく様は、某テレビ局の大食い選手権までとはいかないけれど、自分との闘い、ある種の格闘技である。

軽食なんていう言葉が嘘っぽく感じられる時間なのだ。

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ちょうどお腹もこなれ(膨れ!?)、よもやま話も落ち着いたところで今度はトルココーヒーの出番。

普通のコーヒーと違って、細かく引いた豆を水から煮出すトルココーヒーは、最初に砂糖の量を言わないと超~甘~いコーヒーを飲まされることになるので、ブラックコーヒー派は特に注意を。

ちなみに、砂糖の量は、トルコ語でサーデ(砂糖なし)、アズシェケルリ(角砂糖1個)、オルタシェケルリ(角砂糖2個)、シェケルリ(角砂糖3個以上)。

小さめのカップに入れられるコーヒーのうち、カップ5分の1がコーヒーの”カス”だ。すぐに飲み始めるのではなく、この”カス”が沈むまで待ってから飲むのがベター。

コーヒータイムの後は…友情よりもコーヒー占い!?
コーヒータイムの後は…友情よりもコーヒー占い!?

そしてこのトルココーヒーは飲み終えてからが本番。そう、世にも名高いコーヒー占いタイムに突入するのです。

カップの底に沈んだコーヒー”カス”の流れ方を見ながら占うコーヒー占い。

飲み干したカップの上にソーサーを乗せ、占って欲しいことを頭に思い描きながら胸の前でカップを平行に回し、自分の方に向けてカップをひっくり返す。

ソーサーをしっかり押さえておかないと、コーヒー”カス”=自分の運命が流れてしまうので要注意。

器が完全に冷めるまで待ってから、カップを開けるとそこには未来が……。

 

ちょっとのつもりがいつのまにか長っ尻。

ダイエット中の人は決して足を踏み入れてはいけないトルコ流のおもてなし。

切り上げどころを間違えると、占いにも出ない、泣くに泣けない未来が。

ほら、もうすぐ、そこに。

(ライター/三浦静恵)

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